【ジュネーブ17日共同】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は17日、
紛争などが原因で祖国を追われた世界の難民の数が2007年末に前年比150万
人増の1140万人と、5年ぶりに1000万人を上回ったとする調査結果を発表
した。民族間対立などによる混乱が続くイラクやアフガニスタンからの難民増が主
な要因で、増加は2年連続となった。
グテレス高等弁務官は難民数の増加傾向に懸念を表明したうえで「われわれは将
来さらなる難民増加に結び付く、複合的な地球規模の課題に直面している」として、
紛争のほか、気候変動問題や食料危機、エネルギー価格の高騰などが難民の生活を
圧迫していることに警鐘を鳴らした。
出身国別で最も難民数が多いのはアフガニスタンの310万人、イラクの230
万人で、この2カ国で全体の半数近くを占める。次いでコロンビア55万2000
人、スーダン52万3000人、ソマリア45万7000人などの順。
ソース▽
47NEWS(2008/06/17 18:15 【共同通信】)
http://www.47news.jp/CN/200806/CN2008061701000584.html