【社会】初の個別審査で１２件を認定 原爆症、甲状腺機能低下も

　原爆症認定で厚生労働省は１６日、被爆者医療分科会を開き、積極認定の対象
外の人を審査する「個別審査」を４月の新基準導入後初めて実施、甲状腺機能低
下症を含む１２件の認定を決めた。

　原告全員を原爆症と認めた５月の大阪高裁判決には、これまで認められなかっ
た甲状腺機能低下症の原告も含まれており、判決内容が一定程度反映された形。
今後の個別審査でも、同症の認定が進みそうだ。

　今回認められた１２件の中には、一連の集団訴訟の原告も６人含まれており、
これで原告３０５人のうち１１５人の認定が決まった。

　分科会に諮ったのはがん６件、造血機能障害１件、甲状腺機能障害９件、その
他４件の計２０件。このうち、がん６件、甲状腺機能低下症６件の計１２件を認
定。保留と時間切れによる審議未了がそれぞれ４件あったが、却下はなかった。

　保留の一部は、申請書類記載の疾病だけでは認定が難しいが、既往症などを詳
細に調べれば認定できる可能性があるとされ、引き続き審査する。


ソース▽
47NEWS（2008/06/16 18:26 【共同通信】）
http://www.47news.jp/CN/200806/CN2008061601000469.html