喫煙は、中年以降の記憶力減退リスクを高める。フランスの国立保健医学研究所(Institut National de la Sante et de la
Recherche Medicale、INSERM)の研究チームが9日、このような研究結果を発表した。
同研究所のSeverine Sabia氏らは、1985-88年に記憶力に関する調査に参加した35歳から55歳までのロンドン(London)
の公務員1万308人のメディカルデータを分析。喫煙と中年以降の認知・記憶力の間に密接な関連を認めた。分析で
明らかになったことは、以下の4点だという。
(1)中年の喫煙は、記憶障害および推論能力の減退を招く。
(2)たばこをやめてからの期間が長い人ほど、記憶力や語彙(ごい)力、流ちょうさに衰えが見られない。
(3)中年でたばこをやめると、健康への意識が高まる。
(4)喫煙による死亡率が高いことから、高齢者も含めた喫煙と認知力の相関性は実際にはもっと高い可能性がある。
研究チームは、「中年時に認知障害がある人は認知症に速く移行する可能性があることから、今回の分析結果は
重要な意味を持つ」と指摘する。
詳細は、9日発行の米医学誌「Archives of Internal Medicine」に掲載されている。
ソース(AFP BB News)
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