シカゴ(AP) マクドナルドやバーガーキング、タコベルなどの米外食大手や、
ウォルマートやクロガーなどの小売大手は、米食品医薬品局(FDA)の警告を受け、
サルモネラ菌汚染の可能性が指摘された生食用トマトの品種の取り扱いを中止した。
マクドナルドはハンバーガーなどにはさむスライストマトを、自主的に食材から外した。
汚染の恐れがない小型トマトの品種は、引き続きサラダに使用する。
また、ウォルマートは連邦政府当局と連携して、全国の店舗から対象品種のトマトを自主回収する。
回収されたトマトが販売されないよう、注文システムを修正して万全の対応を取る。
FDAは3日、サルモネラ菌汚染の恐れがあるトマトの品種について、
症例が集中しているニューメキシコ・テキサス両州の消費者に警告を出し、
先週末に警告の範囲を拡大した。ただ、FDAが指定した特定産地のものは安全だとしている。
サルモネラ菌による食中毒の症例は、少なくとも16州で報告されている。
4月中旬以来症状を示した145人からは、サルモネラ菌の同じ血清型が検出された。
これまでに少なくとも23人が入院したが、今のところ死者の報告はない。
FDAは疾病対策センター(CDC)に報告された症例を参照しながら、汚染経路の特定を急ぐ。
カリフォルニア州のトマト栽培業者団体の関係者によると、
毎年この時期に米国内に出回るトマトは、ほぼ全てメキシコ産かフロリダ州産。
ソース:CNN
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200806100022.html 画像:トマト抜きハンバーガーを販売しているマクドナルド
http://www.cnn.co.jp/business/images/CNN200806100019.jpg