依存性の高い向精神薬「リタリン」の乱用問題をめぐり、
医師法違反(無資格医業)容疑で家宅捜索を受けた精神科「東京クリニック」(東京都新宿区)が、
昨年1年間に全国の医療機関で最多の約100万錠に上るリタリンを処方していたことが、
関係者の話で分かった。警視庁生活環境課は5日、ずさんな医療行為を繰り返していたとして、
伊澤純元院長(38)=川崎市宮前区=を同容疑(無診察治療)で東京地検に書類送検した。
【精神医療取材班】
リタリンの適応症は重症のうつ病とナルコレプシー(睡眠障害)に限定されていたが、
適応症のない患者に安易に処方するケースが社会問題化し、今年1月からはうつ病には
処方できなくなった。
同クリニックの処方量について、専門家は「常識では考えられない異常な量」と指摘し、
国や製薬業界の責任も問われそうだ。
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毎日新聞
http://mainichi.jp/select/science/news/20080605dde041040009000c.html