野村総合研究所(NRI)によると、5月の追加型株式投信の
残高が2008年に入り初めて60兆円台を回復した。資金の
流入状況も約3700億円と1月の3793億円に次ぐ水準に
なっている。
またETF(上場投信)を除いた追加型株式投信の資金流入は
4000億円を超え、今年最高の流入額になった。
野村総合研究所(NRI)が算出している国内投信の資金流出入
状況(設定額マイナス解約額)によると、5月の月間流入額は
3701億円。国内株式型やETF、海外のREIT(不動産投信)など
海外資産に投資する海外ハイブリッド型で、合わせて約1300億円
が流出する一方、海外債券型には4500億円を超える資金が、
海外株式型には約350億円が流入した。
また、海外型ファンドの中で資金流入が目立つのはエマージング
地域に投資するファンド。エマージング債券ファンドには1300億円超、
エマージング株式ファンドには約450億円が流入したもよう。
07年は同じエマージングファンドでも株式型が選好されていたが、
年初からは債券型への資金流入が顕著に増えている。
国内の追加型株式投信残高は07年10月に過去最高となる
67兆1018億円を記録。07年末の64兆9083億円を最後に、
08年に入ってからは60兆円割れが続いていた。
ロイター
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-32100620080604