COMUPTEX TAIPEI 2008の開催初日となる6月3日、Eee PCの 新モデル「Eee PC 901/1000/1000H」が発表された。外観も性能も、そして……価格もアップする。
Atomの採用だけがウリではない新世代Eee PC ASUSTeK Computer(ASUS)の「Eee PC」は、世界的な低価格ミニノートPCブームの火付け役であり、日本でも人気を博している。 COMUPTEX TAIPEI 2008の会場近くで発表された3つの新モデル「Eee PC 901」「Eee PC 1000」「Eee PC 1000H」は、いずれもCPUに インテルのAtomを採用。アーキテクチャを一新しつつ、仕様をさらに強化した。(中略)
Eee PC 901は初代Eee PC 700(日本ではEee PC 4G-X)とほぼ同じサイズのボディに、1024×600ドット(WSVGA)表示対応の8.9イ ンチワイド液晶ディスプレイを搭載したモデルだ。海外では1024×600ドット(WSVGA)表示対応の8.9インチワイド液晶ディスプレイを採用 した「Eee PC 900」がすでに販売されている(日本での発売は未定)が、こちらのCPUをCeleron MからAtomに変更したことをはじめ、無線 LANを11nに強化しつつ、Bluetoothを追加するなどのスペックアップを果たしている。 プリインストールOSはLinuxとWindows XP Home Editionの2つが用意され、前者は20GバイトのSSD、後者は12GバイトのSSDを装備する。 メインメモリは1Gバイトだ。6セルのバッテリーを採用し、駆動時間は約4.2〜7.8時間をうたう。重量は約1.1キロとなっている。
デザインも機能も改良されたが、価格はアップ モデルチェンジにともない、外観も変更された。タッチパッドとクリックボタンを大型化しつつ、4つのワンタッチボタンを追加。外装はタッチパッド の周囲と液晶ヒンジ部分にメタリックのパーツを配するなど、使い勝手と質感の向上を図っている。 本体のカラーは耐久性の高いプリントを実現するInfusion技術を採用し、Sakura、Sweet Pea、Urban Metropolis、White Peony、Pearl White、 Fine Ebonyの6つのバリエーションを用意。Sakuraはパームレスト部に花びらのパターンをプリントするなど、単なるカラーバリエーションに とどまらないデザインとなっている。 機能面では、Eee PC 901とEee PC 1000Hに5.1チャンネル音声を擬似的にステレオで再現できる「ドルビーサウンドルーム」機能を採用した ほか、CPU速度、電圧、液晶の輝度を調整することで最大15%の消費電力を削減できる独自の省電力技術「Super Hybrid Engine」を追加した。 キーボード上部のワンタッチボタンを押すことで、3つの駆動モードを手軽に切り替えられる仕組みだ。 ニュー台湾ドルによる価格は、Eee PC 901が1万6988元、Eee PC 1000が1万9988元、Eee PC 1000Hが1万8988元。1元を3.43円で計算した場合 、901が5万8269円、1000が6万8559円、1000Hが6万5129円となる。台湾での発売時期は、Eee PC 901が6月3日、Eee PC 1000Hが6月13日、Eee PC 1000が6月末の予定だ。日本での発売時期は未定としながらも、6月末が目安という。 (後略)