【中国】「わが子よ、生きていて」母の手が長男を救った、がれきかき分け4時間…「お母さんが来るのを信じていた」(写真あり)

このエントリーをはてなブックマークに追加
1諸君(もろきみ)φ ★
 「わが子よ、生きていて」−。中国・四川大地震で大きな被害を受けた綿陽市で、崩壊した小学校のがれきの山を母親が手で
かき分け、小学5年生の長男を助け出した。「どこにいるの−」。日が暮れて暗くなった4時間後、涙の呼びかけががれきの下の
息子に届いた。「お母さんが来るのを信じていた」というわが子を母はきつく抱きしめた。

 12日の午後、母の馮●会(ひょうばんかい)さん(33)は市内の実家を訪ねていた時に地震に遭遇した。馮さんにけがは
なかったが、学校にいた長男、高海瑞君(13)の安否が気にかかり、1時間半かけて小学校へ走った。

 学校の様子は一変し4階建て校舎は完全につぶれていた。「早く海瑞を捜そう」。途方に暮れる中、弟と弟の友人に励まされて
捜し始めた。

 馮さんは教室があったとみられる場所で、懸命に高君に呼びかけた。人のうめき声や泣き声のする付近のがれきを他の父母ら
と一緒に取り除いていった。

 約4時間後、コンクリート片のすき間から高君の姿が見えた。泣きじゃくる母親を高君は「痛くないよ。泣かないで」と気丈に
気遣ったという。

 高君は2階の教室で理科の授業中に揺れを感じた。「すぐに外へ」という教師の指示で廊下に出た直後に校舎が崩れた。

 両足3カ所骨折の高君は綿陽中心病院に運ばれて入院中。「地震の後すぐは怖かったけど、今はもう大丈夫」と、はにかんだ。

 心配は新疆ウイグル自治区に出稼ぎ中の父(36)と連絡のとれないこと。高君は「早く、お父さんと話したい」と願っている。

(注)●は「邦」の下に「巾」

ソース(中日新聞) http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2008051602011842.html
写真=15日夕、中国四川省綿陽市の病院で、がれきの中から救い出した長男の頭をなでる母親
http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/images/PK2008051602111874_size0.jpg