【トヨタ】 2005年夏、命令口調で「今度の選挙は自民党をよろしく」 系列部品メーカーは「何でも命令できると思ってるんですかねぇ」
1 :
ランボルギーニちゃんφ ★:
★号令一下、政治まで トヨタの足元<7>
写真 選挙演説後、トヨタ自動車の張富士夫副会長(現会長)(左)と握手を交わす小泉首相(右)=2005年9月、愛知県豊田市内で
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/yui_no_kokoro/list/200805/images/PK2008051702112154_size0.jpg 名古屋市近郊のトヨタ系部品メーカー。
「これで3社目だわ」。40代の若手社長は一人愚痴った。
取引先の上位メーカーからかかってきた電話の内容はどれも同じ。
「今度の選挙は自民党をよろしく」
まるで命令口調。「分かりました」と受話器を置くと、社長は3回目のため息をついた。「はあっ」
2005(平成17)年夏、小泉純一郎元首相が声高に「郵政民営化」を問うた総選挙。
トヨタは当時、「財界総理」と呼ばれる経団連会長だった会長奥田碩(ひろし)(75)=現相談役=の号令の下、
グループ挙げて自民党支援に走った。
愛知県三河地方の一次メーカーの役員はトヨタ本社から「何回、行ったかが大事」と聞かされ、仕事中、
幾度も地元の選挙事務所へ足を運んだ。大抵、顔見知りの下請け役員もいて「お互い、大変ですね」と苦笑い。
先の若手社長も地元候補の後援会員集めを求められ、役員たちは妻子らの名前まで名簿に書いた。
だが、当たり前のように上から降ってくる「指示」が、内心不思議だった。
「トヨタってこんな会社だったっけ」
トヨタは元来、政治とは一定の距離を保ってきた。創業者の豊田喜一郎を支え、トヨタの大番頭と呼ばれた
石田退三は「自分の城は自分で守れ」と自主独立を説き、政治どころか財界活動にも慎重だった。
長年、東京本社の広報担当として政界との付き合いも深かった神尾隆(65)は、郵政選挙について
「財界総理のいる会社として特殊なケース」と、政権与党へのらしからぬ肩入れを説明する。
しかし、票集めの駒にされた違和感はぬぐいがたく残る。
「昔のトヨタなら投票先を命令するなんて考えられない。何でも命令できると思ってるんですかねぇ」
最近、社長の会社は上位メーカーの指示通りに工程を変更して、不良品を出した。
「10年ぐらい前なら、どうして出たのか一緒に話し合って改善策を見つけたもの」
それが今では、社長の説明を聞こうともせず、弁償を認めるまで“口撃”され続けたという。
ちょうど口ぶりはあの選挙のときのよう。
「お宅の責任でよろしく」
選挙で自分は指示された候補に投票したが、社員にまでは頼めなかった。
「コストだけでも精いっぱいなのに、従業員にまで思想信条を押しつけられたくないですから」
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/yui_no_kokoro/list/200805/CK2008051702012074.html
2 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 16:17:57 ID:PY9xKOnF
自民ってそんなもんです。はい。
3 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 16:18:57 ID:29NKekgV
そうかそうか
中日にしては地に足の着いた、いい連載。今日で7日目。シリーズ通して読むと
トヨタさんの足元の現実がよくわかる。親方は優雅なのにね。
トヨタの労組は民主なんだっけ
6 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 16:23:25 ID:mZDVjZka
谷を無理やり代表入りさせたり
石川びいきのコースセッティングにしたり
そりゃ
やりたい放題ですよw
7 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 16:23:57 ID:drnZw6Ow
中日って赤旗とかわらんな
8 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 16:26:52 ID:6FsvAnOy
トヨタを買いたくなくなった。
次回はホンダかな。
9 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 16:28:13 ID:LtrOFX5e
いつも会社から民主に投票するように言われてるけど
その通りに投票したことなんて一度もないな。
10 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 16:30:25 ID:aPRILJy1
いつのはなしだよ
11 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 16:32:27 ID:JO76lw2c
そもそも労組が異様な政治運動への肩入れを数十年おこなってきたからこうなった
12 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 16:32:39 ID:JtpUXaio
中日新聞や〜めた!!
これは愛知の恥新聞だな。
ドラゴンズもドベゴンズに名称変えたら
中日新聞の購読が半滅するだろう。ざまぁ!!
13 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 16:33:37 ID:GtquFS9d
って事は当時の会長はアイツか?
14 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 16:33:48 ID:aPRILJy1
そろそろくるなーとはおもってた
トヨタバッシング
ネタはなんでもよかたんだろうね
たまたま今自民がおちめなだけで
15 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 16:36:23 ID:CTC+KqmB
トヨタは、、、、いずれ日本を乗っ取る、、、、、、
すでに包囲網は完成した、、、、逆らう奴はクビだ、、、、
民主党・岡田克也の実弟が、政治部のお偉いさんを務める中日新聞。
17 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 16:37:55 ID:kedZ7HR4
愛知は民主王国でそれは労組がついてるから
いつもは民主へと思想信条を押しつけてるのになぜこの記事?
たぶんこの社長は民主支持なんだろうな
○○へ投票しろとか言われるけど、実際に入れたことはないな
19 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 16:39:25 ID:aPRILJy1
マスコミはなんで自分とこで培ったノウハウをつかわないのだろうか
CMでもネガティブな他社製品のけなしは反対に嫌悪感を抱くと結果がでているだろうに
報道もおなじ
最近のマスコミは読んでて反吐がでる
それが真実であろうと偏向報道であろうとだ
まだ、2chのクズ連中の腐った発言の方清々しい
20 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 16:41:21 ID:JmG2u5ds
次はクズ議員でよろしく
21 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 16:42:07 ID:GtquFS9d
自民党は有権者名簿と投票者名簿を役所から手に入れるからな
22 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 16:46:51 ID:TgBxGmM/
最早創価の傀儡と堕した自民なんか支持したくても出来ませんな。
23 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 16:47:39 ID:Zvwneexj
どれだけ言われても自分がいいと思った候補者に入れればいい。
何故それが出来ない?投票箱にまで監視の目が光っているのかい?
24 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 16:52:01 ID:29NKekgV
>>21 そんなことしなくても、土建やトヨタに一言言えば、下請けの下請けまで名簿を作って来てくれるだろw
25 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 16:52:52 ID:+iqeFaoS
TOYOTAがカイゼンしすぎて地元マスコミに配る金ケチったんだろ
ヨタのっ極悪非道は、マスゴミに金ばら撒いて封じてるだけだしな
26 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 16:52:58 ID:VsVJGOBv
配るものも配らないで何が「よろしく」だ。
自民党ってこんな政党だったけ。
27 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 16:59:41 ID:aP+Dqgav
会社と労組でもねじれですね、わかります
つっても反発だけで民主党に入れようもんなら余計に苦しくなんだよな
それが分かってるだけに余計にムカつく
やりたい放題やな トヨタ
今後トヨタは買わない
昔MR2に乗ってたけど、今となっては消したい過去
30 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 17:07:38 ID:HyEXPTkK
こんなの
「はい、わかりました。」
とか言って投票は別の党に入れればいいだろ。
31 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 17:10:19 ID:Ov885Saa
面従腹背ですな。
地方なんか爺婆を集めて洗脳して票とったりするけどな
しかし対抗勢力の民主があのアホさ加減では表入れるわけにはいかねーしな
困ったぜ
33 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 17:12:08 ID:9VygA8Yv
トヨタが創価になってきたな。
これはもう潰すしかないわ。
34 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 17:28:31 ID:6FsvAnOy
別に頼まれてもはいそうですかと軽く流して別候補へ・
商売人の基本だろ。選挙が近づくと普段こない創価学会員がやってきて
ちょっと買い物してよろしくだって笑っちゃうはわ!
35 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 17:34:22 ID:cQLIfuq0
トヨタに地震がくればいい
36 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 17:39:22 ID:29NKekgV
60年間戦後の政治を滅茶苦茶にしたのは自民だったな?
37 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 17:42:42 ID:x9rPejIU
トヨタも終わり、福田他自民、バカ学会公明党も終わり。もう、ほとんどの
人間が、離反しているよ。
どう見ても派遣法改正がらみじゃねえか
まじで死ねよ自民もトヨタも
録音して晒し者にすればいいのに
40 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 18:16:48 ID:6glLPHpF
指示通りに投票した下請け社長、
お前はバカ丸だしだ。
41 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 18:28:27 ID:jWG0ScX8
会社:自民党
組合:民主党
@一部上場企業
たぶん似たようなとこ多いんじゃね。
43 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 18:46:15 ID:q+qn8UzS
まあどんなに頑張ってもトヨタと言う会社への不信感は消えないよな。気持ちが悪い。
44 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 19:20:24 ID:KMM5PEPD
またトヨタか
45 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 19:40:35 ID:Mtps4G10
会社の方針だからって、唯々諾々と指示通りの政党に投票する奴っているの?
46 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 19:44:16 ID:8hrNDJpk
トヨタ自民、やっぱりか
47 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 20:23:21 ID:gBiBuvO2
キャノン、トヨタと自民が日本を駄目にする
/  ̄`Y  ̄ ヽ
/ / ヽ
,i / // / i i l ヽ
| // / l | | | | ト、 |
| || i/ ノ ヽ、 | |
(S|| | (●) (●) | オナニーばかりしてたからおバカちゃんになったお
| || | .ノ )|
| || |ヽ、_ 〜'_/| |
49 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 21:23:25 ID:ruys8tBR
公選法違反じゃないのか
50 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 21:33:03 ID:nXTIvClZ
社長が自民に投票しろ!とか言うてたけど、タダでは嫌ややねん!
誰に投票するかは自由だぁー!
トヨタじゃない会社の車買って良かった。
俺、自民党嫌いだし。
52 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 22:16:11 ID:StLtcinm
>>41 労使協調のトヨタなら、経営者が自民支持と言えば、
組合は百パーセント自民党支持だろう。
53 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 22:21:24 ID:mN0tcAwJ
会社のトップを抱きこんだからって
従業員とその家族の票を取れると思ってる馬鹿がいるんだよなw
ほんとに投票してるかわかりゃしないのにさw
電機連合はミンスマンセーでうざい。アンケートまでする始末。
55 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 22:46:29 ID:qR3bGptz
戦時中 「非国民!(笑) 朝鮮人!(笑) アカ!(笑)」
現在 「ニート!(笑) フリーター!(笑) 派遣!(笑)」
戦時中 「祝ひ終った、さあ働かう!理窟言う間に一仕事!足らぬ足らぬは工夫が足らぬ!」
現在 「企業の利益を上げるためだ!サービス残業は当然だ!業績が悪いのは従業員が働かないからだ!」
戦時中 「空襲時にバケツリレーで消火できないのは根性が足りないからだ!全ては大和魂だ!」
現在 「正社員になれないのは努力が足りないからだ!全てはコミュニケーション能力だ!」
戦時中 「ぜいたくは敵だ!日本人ならぜいたくは出来ない筈だ!ガソリン一滴は血の一滴!一億玉砕だ!」
現在 「痛みを伴う改革が必要だ!改革で痛んでも凍死や餓死さえしなければ有難く思え!米百俵の精神だ!」
戦時中 「飛行士が足りん!とにかく若者をかき集めろ!練度など未熟でも構わん!離陸さえ出来れば充分だ!」
現在 「即戦力が足りん!外国人労働者をかき集めろ!団塊世代の定年を延長しろ!新人を育てる余裕など無い!」
戦時中 「今日も決戦明日も決戦!欲しがりません勝つまでは!月月火水木金金!」
現在 「甘えるな!国際競争に勝つためには長時間労働が必要なのだ!過労死など自己責任だ!」
戦時中 「先日我ガ軍ハ敵空母10隻ヲ撃沈、敵航空機100機ヲ撃墜ス!一方我ガ軍ノ損害ハ非常ニ軽微ナリ!」
現在 「景気は着実に回復している!現在のわが国は『いざなぎ超え』の空前の好景気である!」
戦時中 「若者をどんどん戦場に送り込め!代わりならいくらでもいる!大学生の徴兵猶予を廃止しろ!」
現在 「労働者をどんどん使い捨てろ!代わりならいくらでもいる!派遣労働の規制を緩和しろ!」
戦時中 「日本が戦争に敗れることなど決して有り得ない!最後には神州日本に必ずや神風が吹く!」
現在 「資本主義が崩壊することなど決して有り得ない!世界経済はデカップリングで必ずや息を吹き返す!」
戦時中 「安全な資産である国債を買いませう!」
現在 「安全な資産である国債を買え!」
56 :
名前をあたえないでください:2008/05/17(土) 22:53:37 ID:IjO1X48x
心配するな、もう、自民党は麻生氏に党首を変えない限り、過半数割れに陥る
事を充分認識しているよ。まあ、民主党・連合労働貴族に政権をとらせた上で、
労働貴族・民主党・連合に、全面的に責任を持たせ、真にこの国から逃避できない
状況に持って行きましょう。現在の、自民・民主は両方とも、偽善の塊。本性を
出させるためにも、民主党に全面的に責任を持たせましょう。会社お抱え労働組合
、という馬鹿げたシステムがまもなく崩壊するでしょう。哀れな、自民党と嘘っぱち
連合民主党・・・・・・・・・。
福田は自民党最後の総理になるかもな
58 :
名前をあたえないでください:2008/05/18(日) 00:39:33 ID:/sVCsZ9v
どこの大企業でも同じ
成功すると腐敗するの法則
老舗とか大抵はダメになってるよね
謙虚さとか向上心とかがゼロになってる
60 :
名前をあたえないでください:2008/05/18(日) 09:06:57 ID:7jNKySCN
自民党に所属していたという経歴(笑
61 :
名前をあたえないでください:2008/05/18(日) 09:53:40 ID:+DF/5bpu
今ごろ2005年の話?
62 :
名前をあたえないでください:2008/05/18(日) 16:14:58 ID:rBOe6jOv
>>6 48キロ級で突出した成績を収めていた福見が気の毒
63 :
名前をあたえないでください:2008/05/18(日) 21:46:23 ID:x6Md2H8S
政治屋もマスコミも表面的な議論ばかり、本質の議論をしろ
増税する前にやることあるだろ
詐欺師政治屋、汚職公務員、うじ虫天下り、寄生虫経団連の
死刑制度だよ
早くしないと皆の大事な血税が食いつぶされるぞ
税金を食い物にする害虫を抹殺すると
増税なんて必要ないから調べてみなさいな
福祉、道路、年金、医療、教育に余った税金回せるくらいだよ
自浄できない政治家、公務員も同罪 死刑な
命令はあかんやろ
でもまともな人なら民主には入れないわなw
65 :
名前をあたえないでください:2008/05/18(日) 22:02:40 ID:EVsYlQR6
俺なら「はい」と言いつつ、民主に清き一票
66 :
名前をあたえないでください:2008/05/19(月) 00:26:57 ID:CPdPfkgO
投票用紙を見られるわけでもなし、ハイハイ言いながら別の政党に投票すればいい。
>>5 労組で民主じゃないとこってあるの?
良識を持った人なら民主党でしょ
68 :
ランボルギーニちゃんφ ★:2008/05/19(月) 15:33:57 ID:???
【結いの心】鉄くずまで削られる トヨタの足元<8>
あこがれの大人たちがいた。
名古屋でトヨタ系の町工場を営む40代の社長にとっては、たとえば元中日ドラゴンズの
星野仙一投手(現五輪代表監督)。1974(昭和49)年、セ・リーグ優勝を決めた
マウンドの勇姿は今も目に焼きついている。
工場の先代だった「おやじ」が、たまにキャッチボールしてくれるのが「うれしかったなぁ」。
大黒柱のおやじが“ヒーロー”だったし「あの人たち」もそうだった。
トラックに乗り、おやじとよく行った上位メーカーの工場。
「職人さんたちが中から出てきて『元気か』『よく来たな』って声をかけてくれるんですよ」と懐かしむ。
頭をなでる分厚い手と野太い声。「男らしいなぁ、ってね」
随分と大きく、きれいになったその工場で先日、幹部社員にこんなことを言われた。
「小さいところはつき合いづらいから早く大きくなって」
ちょっときつめの「励まし」だと信じようとしたが、その後、自分の工場に来た若手社員が口にした“本音”はこう。
「知れた発注量の取引先に人手を割かれるなんて、もったいない」
10年ほど前、病気で倒れたおやじに代わり「社長」になったとき、おやじは言った。
上位メーカーの名を挙げて「一緒に大きくなるんだ。ついていけば大丈夫だから」と。
「(下請けの)仕事が安すぎるんじゃないか」と不満をぶつけた時には、笑って諭されたものだ。
「お客さん(上位メーカー)がもうかって大きくなれば仕事も安定する。うちは一生懸命働けばいい」
今も工場には機械を冷やすエアコンがあるだけで、人間用はない。
以前なら作業で余った鉄くずをスクラップ屋に売ることもできたが、厳しいコスト削減で
「鉄くずの量まで把握されて、その分も削減対象になっちゃう」という。
昨年、全体の売り上げは3割増だったが、収支は赤字だった。
先代のころ、上位メーカーと下請けとの関係はまさに「親子」だったと思う。
たまにむちゃなことも言われるけれど、全部「自分のため」だと信じられた。
しかし今は「もうけもほとんど吸い上げられて。親子だなんて、とても、とても…」。
トヨタ系も、世の中全体も変わってしまった。そんな今の時流が、社長にはたまらなく「寂しい」。
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/yui_no_kokoro/list/200805/CK2008051802012309.html?ref=rank
69 :
名前をあたえないでください:2008/05/19(月) 16:20:54 ID:IDunrT7Y
で、投票日には全員が事務所に集められるわけ。
最初に投票所にいった奴が投票用紙を持ち帰って、
待ってる奴にわたすと「自民党」って書かされる。
それ持って投票して、また白紙のを持ち帰ってくる。
70 :
ランボルギーニちゃんφ ★:2008/05/20(火) 15:12:42 ID:???
★【結いの心】一体感どこへいった カローラの魂<2>
トヨタの原点には「職人の夢」があった。
1938(昭和13)年9月、日本でも初めての一大自動車工場「挙母(ころも)工場」が
愛知県挙母町(現豊田市)に完成した。「どうしてこんな田舎に」。豊田式自動織機を発明した
豊田佐吉(1867−1930年)の長男で、創業者の喜一郎は記者の質問にこう答えている。
「質実剛健な職工を養成し、着実に仕事ができるようにして“安価で良い車”を製造したいのです」
当時、自動車事業は東京の大資本でさえ参入に二の足を踏んでいた。喜一郎は、こうも言っている。
「こんな事業を向こうみずにやるのは余程の阿呆」。それでも「国のために役立てば満足です」と。
養成工1期生の板倉鉦二(せいじ)(82)は喜一郎を「経営者っていうより職人だった」と振り返る。
技能者養成所(現トヨタ工業学園)に入所して間もないある日。ちょうど昼のサイレンが鳴った時だった。
「おーいメシだぞ」。現場の組長の呼び声に「おーい」と返し、車の下から這い出してきたのが喜一郎。
油でべっとりと汚れた作業着が“一緒に頑張るぞ”と無言で語り掛けてきた。
日本人の手で日本人のための大衆車を−。夢を果たせないまま喜一郎は52年、脳出血のため、
57歳の若さでこの世を去った。
その3年後、トヨタは初の大衆車「トヨペット・クラウン」を発売。
喜一郎の遺志を継いだ従兄弟、豊田英二(現最高顧問)と成工1期生との座談会で、
板倉は「喜一郎さんに、自分の手で東京まででも走らせてほしかった」と泣いた。
死去から14年後の66年に「カローラ」が庶民に手の届く価格で登場。
喜一郎の夢見た「安価で良い車」がついに日本中を走り回った。
カローラの試作にも携わった板倉は75歳で子会社を辞めるまで60年間、トヨタ一筋に勤め上げた。
「僕らはトヨタ一家」。そう信じ、喜一郎が示した道をずっと歩んできた。
板倉は最近、現役社員からこんなトヨタの今を耳にした。
「成果主義で人のことは構ってられない。社内の連絡もメール。
職場を離れたらお互いプライベートな時間だと思ってますよ」
もはや社長が油にまみれる時代ではない。
しかし、夜ごと、自宅に集まり侃々諤々やったカイゼン談議には、広く世のためを願った喜一郎に通じる
トヨタマン共有の心意気があった。
OBとして世界一は誇りだが、トヨタらしい一体感が薄らいだように見える今、ふと不思議に思う時がある。
「みんな何のために頑張ってるんですかねぇ」
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/yui_no_kokoro/list/200805/CK2008052002012828.html
71 :
名前をあたえないでください:2008/05/20(火) 16:14:31 ID:sYSeCgTu
トヨタは生き残れない時代に突入したよ。
この会社は評価するに値しない企業です。
資本主義で政治ってのは金儲けの会議だからな
73 :
名前をあたえないでください:2008/05/20(火) 22:22:06 ID:9f8tXbPg
『ハイ、分かりました』
なんて言って後ろでは舌を出すだろうに。
社員一人一人の投票状況なんぞ統制
しきれる訳でなし。自民党だってアテにちゃ
いなかろうよ。定型文さ。
74 :
名前をあたえないでください:2008/05/21(水) 06:29:48 ID:AnbVVSKM
トヨタ本社から「何回、行ったかが大事」と聞かされ、仕事中、
幾度も地元の選挙事務所へ足を運んだ。 ←ココ大事よ
どこの党でもいいけど党員で会費払ってる人ってここに何人くらいいるんだろ?w
76 :
名前をあたえないでください:2008/05/21(水) 07:54:44 ID:t8jhllyE
中日ってトヨタ批判するんだあ?
>>5 トヨタに限らず労組は民主党支持です。母体が全労ゆえ当然。
で、財界の犬が自民党。お金持ちの意見にしか耳を貸さないゴミ人間の集まりw
78 :
名前をあたえないでください:2008/05/24(土) 07:47:01 ID:mwc74mbv
79 :
ランボルギーニちゃんφ ★:2008/05/24(土) 16:35:03 ID:???
★【結いの心】職人の誇り置き去り カローラの魂<3>
1949(昭和24)年、トヨタは倒産のがけっぷちだった。
賃金カットや相次ぐ遅配。社員は仕事そっちのけで集会をやり、「カネよこせ」とシュプレヒコールを叫んだ。
野田孝夫(84)は突き上げられる拳を見るたび、思った。「これじゃ会社がつぶれちまう」。
妻と乳飲み子の娘を抱えていたが、カネのことより、職工として「ほれた会社」を追い詰める気になれなかった。
野田は戦前にできた「技能者養成所」の1期生。
ときに「会社の犬め」と怒声を浴びながら、会社を守るために走り回ったのが彼らだった。
夜ごと、社員の自宅を回って、スト回避を説得したり、ビラを配る。
熱心な組合員に見つからないよう深夜、人けのない工場で機械に挟み込んだ。
自宅にガリ版刷りを持ち込み、ビラを刷ったのは当時、入社したばかりの元常務、坪井珍彦(うずひこ)(82)。
人事担当の上司の命令ではあったが「養成工の人たちとは気があった」という。
たたき上げの職人と大卒のエリート。立場は違うが「同じ釜のメシを食う仲間だ、って思いは一緒だった」。
そこには職人もエリートも、たぶん労使の区別すらない“一体感”があったのだろう。
「会社、組合とも相たずさえて努力することを誓う」
62年、労使が激しく争った経営危機を教訓に生まれた「労使宣言」について、起草した坪井は
「なれ合いとはまったく違う、理解と信頼の象徴」とし、「労使がお互いの人間関係の絆を強めることが狙いだった」と真意を説く。
その絆は4年後の「カローラ」発売に結実するが、トヨタの急成長とともに変質していく。
カローラの初代から3代まで試作にかかわった後、野田は技能教育課長になった。
しかし「生産量が増えるにつれて機械化が進み、仕事の質も評価も変わっていった」という。
野田の教え子が技能五輪で金メダルをとった時、上司に「手作りだからって、高く買うか?」と
面と向かって言われたショックは今も忘れない。
「へこんだよ。技術の高さより、1秒で何個できるか、単価はいくらか。そんなことが評価の基準になっちゃった」
あの争議のころ、野田たちが「トヨタを守る」ために走り回ったのは、
トヨタが現場の価値を高く認め、「職人の心を大事にする」会社だったからだ。
技能五輪に出た“弟子”たちとつくったそろいのジャージー。
野田は定年から四半世紀がすぎても、ところどころ穴が開いたそれを大切に着続けている。 =文中敬称略
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/yui_no_kokoro/list/200805/CK2008052102013111.html
80 :
ランボルギーニちゃんφ ★:2008/05/24(土) 16:37:05 ID:???
★【結いの心】 裸のつき合い あるか カローラの魂<4>
裸のつき合い。トヨタには文字通り、それがあった。
「1時間ぐらいは平気で入ってたなぁ」。トヨタOBで、技能者養成所9期生の小田桐勝巳(69)が懐かしむ。
1954(昭和29)年の入所。3年間の養成期間を終え、配属されたのは鉄を熱して加工する本社工場の鍛造部門だった。
真夏なら炉の前は軽く40度を超える。「(ススで)体が真っ黒になるし、全身から汗っていうか、塩がふき出るんですよ」
きつい、きたない、きけん−。社内で名高い3K職場で、最高の楽しみが、工場内の風呂だった。
掃除も、沸かすのも新人の役目。仕事の後、先輩らがつかり「ふうっ」と、ひと息ついた後で入る。
浴槽から出たら、背流し。気の荒い先輩たちもこの時は上機嫌で口が回る。
「とにかくいろんなことをしゃべった。盛り上がって、そのまま飲みに出掛けることも多かったねぇ」
そんな中に「おやじ」もいた。やはり養成所の出身で、年は10歳ほどしか違わないのだが、そう呼んだ。
仕事でミスをすると、どやされるが、休みの前には自宅へ招かれ、日が昇るまで酒を酌み交わした。
小田桐は3歳のときに父を亡くした。背中に桶(おけ)の湯をかけながら、思ったものだ。
「おやじがいたら、こういう人だったろうなぁ」
あるとき、右手の親指と人差し指をプレス機にはさんだ。今でも満足には動かせない大けが。
母は「職場を変えてもらったら」と心配し、おやじも「俺が異動を掛け合ってやる」と言ってくれた。
だが、“家族”のいる職場を離れがたかった。
戦後、労使が争い、車をつくるどころじゃなかった歴史。
「二度とあんなことは繰り返しちゃいかん」。語り伝える先輩の真顔にドキリとした。
「あのころは次代に伝えようという気持ちと伝える場所があった」
小田桐は86年から8年間、労組の執行委員長を務めた。
最近でも労使それぞれに顔が利くが、ふと「大丈夫かな」と感じるときがある。
「どん底の時代を知らない人が増えてるんです」
2005年の総選挙で、経営側が初めて“一線”を越え、あからさまな与党支援で
労使間にしこりを残したのも、「協調」の歴史が風化した果てのことではなかったか。
今年1月、トヨタは社員のコミュニケーションを深めようと福利厚生施設を改装した。
フィットネスルーム、サウナ付き大浴場…。器は立派になった。
ただ「今も裸のつき合いは続いてるんだろうか」。
原点の継承を思うとき、小田桐にはそれが気にかかる。 =文中敬称略
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/yui_no_kokoro/list/200805/CK2008052202000243.html
81 :
ランボルギーニちゃんφ ★:2008/05/24(土) 16:38:54 ID:???
★【結いの心】 映ったのは「不信」だけ カローラの魂<5>
「ヤガさん、ちょっと見てくれ」
2005(平成17)年春。カローラを生産する高岡工場(愛知県豊田市)にいつも通り出勤した
八ケ代亘(わたる)(60)を、同僚の怒声が出迎えた。
指さす先にあったのは「カメラ」。車体が流れてくるラインの上にあり、こちらをにらんでいる。
仲間が集まり、口々に言う。
「監視カメラをつけやがった」「これじゃ囚人といっしょだ」
八ケ代は背伸びをすると、ぐいっとカメラを下に向けた。ちょうど愛・地球博で
「地球にやさしいトヨタ」とPRしていたころ。「まず、人間にやさしくするべきだろ」
八ケ代は1968年の入社以来、ずっと高岡工場のカローラをつくる工程で働いてきた。
残業に次ぐ残業だったが、不思議と心には余裕があったという。
「“国民車”をつくってるっていう誇りはあったよね」
入社して7、8年がすぎ、初めて買った車は3代目カローラ。試運転は妻と山へのドライブ。
「うれしかったなぁ」
休日は仕事仲間と山登り。野球同好会に入り、昼休みも工場のグラウンドへ駆け出した。
職場には疲れを癒やす人間関係があった。
「でもねぇ、人間、余裕がなくなると自分のことばっかりで、そんな一体感も消えていくんですよ」
カイゼンの果て、とみえたあのカメラは労組の要求で取り外された。
労組執行委員長の鶴岡光行(46)は「あれは車体の組み付け状態を見るためのもの。
コミュニケーション不足による誤解だった」。
しかし、八ケ代には効率化のため、はなから人を信じようとしないことが、我慢ならなかった。
戦後、労使が激しく争った反省から、トヨタは「コミュニケーション」を重視する。
労使の境がない同窓や同郷、趣味の懇親会がいくつもあり、スポーツ大会など“触れ合い”の場も多い。
ただ、以前は小さな部署単位でつくった卓球、ソフト、バスケットのチームも工場単位になり
「職場で盛り上がる機会が随分と減った」と鶴岡は感じる。
期間従業員(期間工)の多用など、効率化で人間関係も薄れている。高岡工場に勤める20代の期間工は言う。
「次の契約があるかどうかも分からないのに、トヨタマンの誇りなんてないですよ」
誇りも信頼の絆(きずな)も薄れつつある今、八ケ代は心配でならない。
「車をつくるのは人間なのに、トヨタには“ロボット”が増え続けてるんじゃないか」 =文中敬称略
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/yui_no_kokoro/list/200805/CK2008052302000221.html
82 :
ランボルギーニちゃんφ ★:2008/05/24(土) 16:41:02 ID:???
★【結いの心】 人は合理化できない カローラの魂<6>
むちゃなコスト削減で町工場の心は離れ、社内の絆も弱まり…情で固く結びあった伝統が、
いつから薄れ始めたのだろう。
少なくとも20年前は違った。自動車王国のアメリカで「カローラの魂」が米国の労働者を
1つにした実体験が、米ゼネラル・モーターズ(GM)との合弁会社を任された木村修(73)には、ある。
「余震の可能性があります。できるだけ自宅で待機してください」
カーラジオがしきりと警告する。
1989年10月18日、米カリフォルニア州フリーモント市。
前日のサンフランシスコ地震は、合弁会社「NUMMI(ヌーミー)」がある同市にもつめ跡を残していた。
社長だった木村は翌朝、工場へ車を走らせた。官庁さえ多くが休み。「誰も来てないよなぁ」。
家庭第一の米国人は全員自宅待機。そう思い込んだ木村は工場に着き、目を疑った。
屈強な男たちが被害のチェックに走り回っている。「どうしたんだ」。1人をつかまえて聞いた。
「工場が心配だったんだ」。熱いものが込み上げ、涙を見られまいと横を向いた。
ヌーミーは、トヨタの海外拠点として初めて「カローラ」を本格生産。「トヨタ生産方式」での
コスト削減がGM側の狙いだったが、トヨタが伝えたのは「チームワーク」だった。
新工場の食堂では、GM時代にあった「ホワイトカラー」(幹部候補生)、「ブルーカラー」(職工)の
張り紙をはがした。木村は従業員と席を並べて食べ、工場では不慣れな英語で誰にでも声をかけた。
「おさむ」だから「サム」。やがて、皆がそう呼んだ。
その後、海外生産が主流になったカローラは「トヨタ生産方式」の“伝道師”となり、
「カイゼン」を世界共通語として広めていく。ただ、設立当時のヌーミー幹部で、
のちにGM副社長にまでなったマーク・ホーガン(57)は「形だけでは意味がない」と言う。
「実際に見たら現場の機械化といったシステムではなく、人間同士の協力が一番重要だった」
地震のとき、役員室にいた木村はヘルメットをかぶり、工場へ駆けつけた。「危ないぞ、サムはここにいろ」。
3人の「でっかい」職工たちがそう言い残し、駆けだしていった。
彼らが示したのはボスへの深い信頼と、職工としての責任感。それを生み出したのは日ごろの人間関係だった。
「合理化を頭で考えると、人間まで一糸乱れぬ型にはめ込みがち。
トヨタ生産方式とはそんなシステム工学ではなく、人間をいかす“哲学”なんです」
それが実証されたのは20年前。「人間の本質は世界共通ですよ」。
木村の確信は今のトヨタにこそ問われている。 =文中敬称略
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/yui_no_kokoro/list/200805/CK2008052402000221.html
83 :
ランボルギーニちゃんφ ★:2008/05/25(日) 14:42:51 ID:???
★【結いの心】 薄れゆく「世のために」 カローラの魂<7>
社の存亡がかかった遠い昔の物語。そこにあった社内の一体感と、無理な発注にも
意気に応えた下請けとの絆(きずな)を「古くさい価値観」と切り捨てられようか−。
初代カローラのエンジン開発者、天野益夫(83)は1966(昭和41)年2月26日、
常務の豊田章一郎(現名誉会長)に頼まれた。
「(排気量の)1000ccを1100ccに上げてくれ」。
近く発売の日産・サニーが同じ1000ccと分かり「負けられない」という。
カローラのため、巨費を投じて新工場まで用意していた。もし、負けたら…。
天野は仕事場へ戻ると部下たちに言った。
「しばらく家には帰れないぞ」
以来、関連書類にはすべて朱色の「Z」印が押された。
日露戦争の日本海海戦で掲げられたZ旗にちなみ「すべての作業に優先せよ」を意味した。
昼夜問わず、設計変更を繰り返し、試作し、一晩中でも試作エンジンを回した。
天野たちが「Z」の書類を手に走り回っていたころ、鉄鍛造工場を営んでいた二村善市(77)は
トヨタ系の末端で、カローラのため、知恵を絞っていた。
二村がつくったのはシートのスプリングを固定する金具を締めるための機械。
大手メーカーの工場長に泣きつかれた。その工場には、互いの技を教え合った職人たちがいた。
「カネじゃないよ」
おかげで、ぎりぎり納入に間に合ったその工場長はアイデア料に代わり、すしをごちそうしてくれた。
ごまかされた気もしたが「まぁ、いいか」。
もう何年も、あの工場に足を運んでいない。所長は何代も代わり、職人たちもみな去っていった。
「もう行っても話が通じないよ」と苦笑い。
トヨタ系部品メーカー「タケダ」(愛知県刈谷市)顧問の宮崎靖規(やすのり)(70)は、増
産に対応した新しい金型を設計するため「給料の半分をはたいて」外国から専門書を取り寄せた。
幾度も打ち合わせを重ねた元請け担当者の顔を思いながら「喜んでくれる、いいもんをつくりたかった。
自腹なんて気にならなかったなぁ」。
2代、3代目の開発責任者で、初代にもかかわった佐々木紫(し)郎(82)が振り返る。
「部品メーカーも含めてみんなが一丸になったからできた」
コスト削減に苦しむ末端の下請け企業を土台に、トヨタはこの2年で4兆円を超える営業利益を積み上げた。
華々しい前期決算発表の10日ほど前、初代カローラ開発の総責任者、長谷川龍雄は92歳で逝った。
彼はこんな言葉を残している。
「地球人の福祉と幸福のために、カローラを」
田舎の新興企業ながら、自社だけの繁栄を望まず、広く世のためを志す。
トヨタの原点を生きた一人が、また遠い過去の歴史になった。 =文中敬称略
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/yui_no_kokoro/list/200805/CK2008052502000188.html
84 :
名前をあたえないでください:2008/05/27(火) 21:21:11 ID:lPB2O0LW
またトヨタか
愛知県はトヨタ県に名前変えろよw
86 :
ランボルギーニちゃんφ ★:2008/05/29(木) 15:53:26 ID:???
★【結いの心】
コップの手におごり カローラの魂<8>
「夫婦(めおと)春秋」の替え歌で。
「ついて来いとは言わぬのに、黙って後からついて来た。明日の飯さえなかったなぁ、コウヨウ」
酔うと決まってこの歌だった。今から30年ほど前、トヨタ元常務の坪井珍彦(うずひこ)(82)は、
トヨタ系大手「光洋精工」(現ジェイテクト)のトップの赤ら顔をよく覚えている。
当時、経営危機にあった同社を救うため、トヨタが送り込んだのが坪井。
社長の豊田英二(現最高顧問)に背を押された。
「困ったら助けなきゃいかん。恩を大事にするのがトヨタだ」と。
戦後、トヨタ自身が倒産寸前だったときのことだ。
「カネはええから」と、支払い度外視で部品を届けてくれたのが同社だった。
「たとえつらくても力を合わせてやろう」。
坪井はあの歌からそんな思いをくみとった。
初代カローラ。
トヨタが世界に飛躍するきっかけになった車の製造には「いい車をつくろう」と燃えた、そうした人々の思いがこもる。
全トヨタ労働組合連合会会長、東正元(57)は「本社も下請けもチームワークでつくる。それこそがトヨタの車」と言い切る。
「企業だから成長を目指すのはいい。ただ、足元にも目をやるべきだ」という。
トヨタ系大手の「アイシン精機」(愛知県刈谷市)では3年前、雨ざらしだった初代カローラを完全修復した。
責任者の一人、木村俊明(56)は、製造当時の思いを「次代と共有したかった」。
だから、若手とベテランが一緒にサビを落とすところから始めた。
「地縁、血縁、人間関係」。
70代の元役員は、その「トライアングル」がトヨタの強さだという。
地方から日本中へ、世界へと足場が広がり、地縁、血縁が薄まりつつある今こそ「人間の絆(きずな)の深さが問われる」と。
そんなことを思うとき、一つの光景がどうしても気になってしまう、という。
「乾杯のとき、コップを持つんだよね、うちの役員たちは」
下請け各社との懇親会。
乾杯の音頭に移る前、役員たちがコップを手にし、下請けの人からビールが注がれるのを待つシーン。
いつからか「当たり前のように」なってしまった。
「トヨタのためにやってくれている人たちに、ビールを注ごうって人がほとんどいない。
まして若い社員はコップを持つことしか知らないんじゃないか」
巨大化し、足元を見失って知らず知らず、心に忍び込む「おごり」。
元役員は警告する。
「みんなに育ててもらっているという気持ちを無くしたらトヨタはおしまいですよ」 =文中敬称略
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/yui_no_kokoro/list/200805/CK2008052602000229.html
87 :
ランボルギーニちゃんφ ★:2008/05/29(木) 15:56:30 ID:???
★【結いの心】 つながり見失って 眠らぬ街<1>
午前2時。闇に包まれた愛知県豊田市。トヨタの寮に、バスが次々に着く。
夜勤を終えた期間工たちが降り立ち、無言でコンビニ店や寮舎に散っていく。
九州出身の男性(24)は、期間工になった理由を「正社員だと、責任ものしかかってくるしね」。
期間工として2度目の契約だが、この2年半は寮と工場の往復だけ。
「街の印象なんて、あまりないなあ」。いずれは東京で歌手になるのが夢という。
トヨタ本社近くで70年、親子2代にわたり「トヨタ屋食堂」を営む林勇(74)は、
店の前の通りが「トヨタ銀座」と呼ばれた昭和のころを思い起こす。
店の前は、歩いて帰る従業員で埋まった。「おふくろの味や」。地方出身の従業員が、何杯もお代わりした。
「また来るでよ」と、あいさつし帰省していったものだ。
いまの街を「人口は増えたけど、街に人がおらんくなった」と寂しく見つめる。
日付が変わり、トヨタの工場が止まった深夜の街では、下請け工場の明かりがともり続ける。
日系ブラジル人のダ・シルバ(41)は6年間、町工場で働いた。
重労働で社会保険もなく、派遣のままで時給も同じだった。
日本人が現場にいない夜、母国の同僚がプレス機械に挟まれ、死亡した。
事故を機に昨夏、仲間と労組を立ち上げると、会社から「政治・思想活動は行いません」などと
書かれた誓約書へのサインを迫られ、拒むと解雇された。
「同じ人間なのに、ぼくたち外国人は使い捨てなのか」と問い掛ける。
ある派遣会社の社長(59)は「社会保険を負担すれば、下請け企業のもうけはゼロ。
使う者のことを考える余裕なんてない」と打ち明けた。
トヨタを支える夜の町工場が、外国人労働者であふれるころ。
両親が働きに出て不在になる家庭の子どもたちが、夜の公園で仲間同士、時間をつぶす。
学校に行かず、昼夜、自宅にこもる子も少なくない。
そんな子どもたちのための日本語教室「トルシーダ」(ポルトガル語で「応援」の意)を市内で開く
伊東浄(きよ)江(50)は「人がどんどん他人に無関心になっている」と嘆く。
電車でお年寄りや妊婦を立たせ、誰も席を譲らない。
3年間暮らしたインドネシアの方が、むしろ「当たり前の優しさ」を人がもっていた。
この春、相談に来た日系ブラジル人少年が、地元中学に入学することができた。
「15歳を過ぎている」。それだけの理由で拒否されたのを、市に頼み込み「特例」でやっと認めてもらった。
目を輝かせ、たどたどしい日本語で喜びを伝えた少年のひと言が心に残る。
「センセイ、1億回アリガトウ」
子どもたちを、1人でも多く支えたい、と伊東は思う。誰のためでもない。
1人1人と絆(きずな)を結ぶ自分が「幸せ」を感じるために。 =文中敬称略
× ×
巨大企業が2年間で4兆円の営業利益を積み上げる一方で、下請け企業との絆、原点の志を忘れていく。
そのおひざ元の街もまた、使い捨ての労働力とされた人たちが、地域とのつながりをなくし、希望を見失っている。
「トヨタの足元」「カローラの魂」に続く「眠らぬ街」では、企業城下町に問われる「結いの心」を考える。
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/yui_no_kokoro/list/200805/CK2008052702000216.html
88 :
ランボルギーニちゃんφ ★:2008/05/29(木) 15:59:20 ID:???
★【結いの心】 これじゃ根づけない 眠らぬ街<2>
夜勤に出る前、彼(32)は寮の部屋で株のデイトレードをする。
パソコンに向かい、画面上のわずかな値動きに目をこらす。
「期間工の給料だけじゃ、希望も何もない。株だけが、ここからはい上がれる道のような気がして」
関東の高校を出て、大学受験に失敗。不動産会社や居酒屋チェーン、日雇い派遣などの職を転々とした。
初めてトヨタの期間工になったのは、25歳のころ。
新聞の募集広告に「社員登用の道あり」と書いてあったのに心をひかれた。以来、4度目になる。
日雇い派遣の時は、ピンハネされ頭にきた。
何重もの派遣構造になっていて、手渡される金額が発注元の支払額の半分以下だったこともあった。
違法な建設現場への派遣もあった。それでも「次の仕事までのつなぎだ」と思って我慢した。
期間工の仕事は、まだましに思えた。時間が決まっていて、帰宅時間も見当がつく。
だが、年齢が上がるとともに、焦りが芽生えてきた。
月収は30万円程度あるが、もう上がらない。正社員と同じ仕事でも、収入は半分だ。
契約は6カ月ごとで、残り1カ月になると「延長の打診はないのか」といつもビクビクする。
30歳を過ぎたら、ほかには日雇い派遣ぐらいしか仕事はない。
結婚したい相手がいたが、いつ無職になるか分からない身では、踏み切れなかった。
昨秋、正社員への登用試験を受けた。「年齢が高いから、厳しいだろう」とは予想していた。
不合格の通知に「やっぱりか」と力なくうなだれた。
株を始めたのは、そのころだ。まだ、もうけは出ていない。
高校時代、放送部のコンクールで全国大会に出場し、広告代理店で映像にかかわる華やかな将来を夢見た。
最近、若者の貧困問題のニュースを見て、思う。
「自分は、ネットカフェ難民と大して変わらない。寝る場所が寮になっただけじゃないか」
必要がなくなれば「再契約なし」という形で切り捨てられる。
「将来が見えないから、地域に根付きたくても、根付けない。フワフワしている」。
住民票は実家に残したままだ。
「結婚もできず、家も買えず、子どももつくれない。いつかこんな社会は、終わりが来るんじゃないか」
株の値動きに一喜一憂しながら、ふと、彼はやり場のない憤りを覚える。
【期間従業員(期間工)】 期限付きで雇用する契約社員。
トヨタの場合、愛知県内12工場で現場従業員の3割にあたる約9000人に上る。
6カ月以上働くと正社員登用試験が受けられる。
昨年度は1250人が正社員になったが、本年度は900人に減らす。
景気の「調整弁」に使われるとの批判もある。
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/yui_no_kokoro/list/200805/CK2008052802000187.html
89 :
ランボルギーニちゃんφ ★:2008/05/29(木) 16:01:42 ID:???
★【結いの心】 「母さんを頼んだぞ」 眠らぬ街<3>
肺がんで昨年他界した父は、彼(32)と兄(45)に言い残した。
「母さんと姉さんを頼んだぞ」
70代で年金生活の母と、進行性の病で体が不自由な姉。
だが、有効求人倍率が低い北海道では、2人を養うだけの稼ぎ口が見つからない。
母と姉を残し、故郷を出るしかなかった。
兄は長野県へ。彼は愛知県豊田市にあるトヨタ系の自動車部品会社へ。
どちらも派遣社員として働く。家族はバラバラになった。
「本当は地元で就職して、面倒を見たい。でも、北海道じゃ仕事がないんだ」
高卒後、地元で自動車整備会社や水商売、建設現場の仕事など職を転々とした。
どの仕事も時給が1000円に届かない。「これじゃ、アルバイトと変わらない」。
今年2月、求人誌でトヨタ関連の仕事の好条件に目を奪われた。
「北海道とは格段に違う」
愛知県内の派遣会社に電話すると、すぐに自動車部品会社を紹介された。
時給は1250円。寮に入り、月20万円の手取りのうち、10万円を母と姉に仕送りしている。
同じ寮には北海道や東北、沖縄出身の派遣社員が多い。同じ道産子なまりを聞くと、話に花が咲く。
「内地にしか、なまら(とても)仕事がねえもんな」
「したって(けれど)いつクビにされるか分からん調整弁だ」
「体を悪くして辞めてくのも多いぞ」
そんな話をするうち、派遣生活を続けるのか、故郷に帰るべきなのか迷う。
派遣社員の労働相談を受ける管理職ユニオン・東海の平良博幸書記長(48)は、
故郷を離れて不安定な暮らしをする彼らを「派遣難民」と呼ぶ。
最近は子連れで派遣会社の寮を転々とする夫婦も多く、保育園になじめず両親が帰るまで寮に独り、
暗いうつろな表情で待つ幼児も見た。
「居場所がころころ変われば、人間関係が寸断され、情緒も不安定になる」
地域間格差と非正規雇用の拡大で「日本がゆがんでいくようで怖い」という。
派遣で働く北海道出身の彼には、おぼろげな夢がある。
会社員を定年退職後の父が母と営んでいた小さなラーメン店を再開することだ。
「いつかまた、母さんたちと北海道で暮らしたいんだ」
衰退した古里に自分なりの“錦”を飾る−。その日が必ず来ると信じて。
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/yui_no_kokoro/list/200805/CK2008052902013437.html
90 :
名前をあたえないでください:2008/05/29(木) 16:20:18 ID:KG9Gugog
トヨタグループと平均年収
豊田通商 932.9
デンソー 845.2
トヨタ自動車 799.5
トヨタ車体 748.7
豊田自動織機 746.4
関東自動車工業 740.4
愛知製鋼 739.4
ジェイテクト 728.3
アイシン精機 711.6
愛三工業 663.7
豊田合成 657.6
ダイハツ工業 651.8
小糸製作所 642.4
トヨタ紡織 632.8
大豊工業 629.1
日野自動車 622.2
フタバ産業 613.0
東海理化 612.0
年収プロ
ttp://www.nenshu.jp/
最近は、地元ですら評判悪いからな、トヨタ関係は。
92 :
ランボルギーニちゃんφ ★:2008/05/31(土) 05:59:21 ID:???
★【結いの心】 優しい日本人 どこへ 眠らぬ街<4> 2008年5月30日
祖母が聞かせてくれた「優しい日本人」は、どこへ行ってしまったのか−。
夫をトヨタ系下請けの工場で亡くした日系ブラジル人3世のケリー・タムラ(31)は、
事故の責任を認めない会社の姿勢に、悲しくつらい日々を送っている。
一昨年2月、まだ暗い午前5時。昼夜稼働する工場で、夫の派遣社員アレイショ・マキヤマ
=当時(40)=は亡くなった。故障を直している最中、突然動きだした機械に上半身を挟まれたのだ。
3人の子を抱え、ケリーは途方に暮れた。
その夜、現場は外国人だけだった。リーダー役に指名されたアレイショにノルマの重責がのしかかった。
「教育指導を無視して上半身を入れたと推認され、自己責任の原則が妥当する」
安全管理に問題があったというケリーの訴えに、会社側の答弁書は素っ気なかった。
彼女を支援する全日本金属情報機器労働組合の大平敞也(しょうや)(63)は
「機械のマニュアルも作業要領書も、日本語でしか書いてなかった」と憤る。
アレイショの残業は月に約100時間。
健康保険に入れてもらえないのに、頼み込まれ、熱を押して土日出勤したことも。
「『僕がやらないと仕事が回らないんだ』って頑張っていたのに」とケリーは涙する。
身を粉にして働き続けた揚げ句、ひと言の慰労もない。
人間扱いされないことが、悲しく、つらい。
彼女が幼いころ、三重県からブラジルに渡った祖母に聞いた話がある。
戦時中、祖母は食料不足に苦しむ祖国の妹に、ブラジルから砂糖5キロを送った。
妹からは後日、「砂糖をコップに1杯ずつ、近所の家に配った」と知らせが届いた。
日本に来る前、そんな「助け合いの国」に夢を膨らませた。
“祖国”で味わう現実は、安く使い捨てにされるだけの日系人の立場。
ただ彼女は、日本人の別の一面も知っている。
自閉症の次男(4つ)が通う施設の先生は、大切な用事がある時、開園前でも特別に次男を預かってくれた。
施設の母親仲間にも「困ったことは、何でも言ってね」と声を掛け合う温かな支え合いがある。
「悩みがある者同士だから、私の感じる差別も分かってくれるのかもしれない」
同じ日本人が見せる2つの顔の、どちらが本当なのか。
「助け合いの国」こそ本当の“祖国”…。やっぱり、そう信じていたい。 =文中敬称略
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/yui_no_kokoro/list/200805/CK2008053002013671.html
93 :
ランボルギーニちゃんφ ★:2008/05/31(土) 15:05:25 ID:???
★【結いの心】 信じ合えず、悲しいネ 眠らぬ街<5>
「シカタガナイ」
トヨタ系の自動車部品工場の技能実習生だったベトナム人女性(28)は、
会社が「パスポートを預かる」と言ったとき、そう思った。
「大切な物だから、なくさないように」。
そんな会社側の説明の裏に「逃げないように」という本音があるのは分かったが、素直に従った。
でも、1年前のあの時は事情が違った。
愛知県三河地方の下請け23社でつくる外国人実習生受け入れ機関「豊田技術交流事業協同組合」が、
最低賃金以下で実習生らを働かせたとして、実習生受け入れの停止処分を受けた。
彼女らが異変に気付いたのは処分の後だった。
例年は豊田市役所で行う滞在延長手続きが、名古屋入国管理局に変わった。
1年延長のはずが4カ月。漢字が読めず、意味が分からなかったが
パスポートに「出国準備期間」という赤い判を押された。
何かがおかしい。実習生仲間6人で会社の事務所に押しかけ、談判した。
「この赤い判の意味を説明して。そうしないと働かない」。
押し問答の末、上司が渋々、説明した。「働いてはいけないビザ…」。
それでも会社は、厳しい納品期限を守るため、彼女らを働かせようとしていた。背筋が寒くなった。
彼女は出国時、ベトナムの送り出し機関に保証金として、銀行で借りた4300ドル(約45万円)と
実家の土地使用権を渡してきた。当時の年収の4倍もの大金。
違法な労働で強制送還になれば、保証金は戻らない。
「私たち、働きません」
パスポートを取り戻し、他の会社の実習生たちと連絡を取って、寮にこもった。
食費を切り詰め、わずかなお金で不安な日々を過ごした。
窮状を知った愛知県労働組合総連合の榑松(くれまつ)佐一(52)らが、付近の農家の支援で米を差し入れた。
感謝の涙を流す彼女たちを見て「こんなに喜ばれるなんて」と榑松は驚いた。
異国の地で、それほど心細い思いをしていた。
1カ月後、榑松らの奔走で、別の受け入れ機関に移籍して働けるようになったとき、実習生たちは抱き合って喜んだ。
彼女は今月、3年の実習期間を終えて帰国した。
大切な給料で唯一買ったのはビデオカメラ。
そこには、同僚の日系ブラジル人や実習生仲間の笑顔があふれる。
だが、日本人の映像は、ほとんどない。
「会社の人たちと信じ合えなかったから。友達もできなかった。悲しいネ」
桜や紅葉、雪景色…。ビデオには、美しい日本の風景だけが収められている。 =文中敬称略
【外国人研修・技能実習制度】 海外の労働者に技能や知識を習得させる制度。
1年間の研修と、その後2年間の技能実習に分かれる。
政府は外国人の単純労働を認めないが、実態が「低賃金の労働力」化しているとの批判も。
法務省は昨年末、研修・実習生のパスポートの取り上げを不正行為として厳罰化する指針改正をした。
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/yui_no_kokoro/list/200805/CK2008053102014012.html
94 :
名前をあたえないでください:2008/05/31(土) 15:13:18 ID:v0Z+6hFx
95 :
ランボルギーニちゃんφ ★:2008/06/01(日) 16:19:37 ID:???
★【結いの心】 この恩は永遠に 眠らぬ街<6>
日系ブラジル人3世のケンジ(21)には、宝物がある。
紺色のズックかばん。愛知県豊田市にある日本語教室「トルシーダ」で教えている
高山(こうやま)静美(49)が8年前、贈ってくれた。
トヨタ系の自動車部品会社で働く父親に呼び寄せられて来日。
高山らに数カ月、日本語を学んだ後、地元中学に入った。入学前、学校指定のかばんを買いに行き、
2万円近い値札に目を丸くしていたら、高山らが「プレゼントしてあげる」と買ってくれた。
中学校に入ると、入学前に膨らませていた期待が、すぐにしぼんでいった。
教師の言葉が分からず、授業についていけない。
日本語を学ぶ国際教室は、座って書き取りをするばかり。3カ月で不登校になった。
「自分は、どうなるんだろう」。
将来への不安におびえながら毎日、団地の一室で過ごした。
かばんを目にするたび、申し訳ない気持ちが込み上げる。
救ってくれたのは、事情を知って訪ねてきた高山だった。
「ずっとこのままで、どうするの? 勉強しましょうよ」
それから1年間、日本語を学び直し、自信がついた。
「言葉が分かったら、勉強も面白くなった」。
中学校に戻ってテストを受け、同級生の1カ月遅れで卒業資格を得た。
だが、社会に出て待っていたのは、派遣社員にしかなれない日系ブラジル人の現実。
重労働で休みがなく、給料も上がらない。トヨタ系の下請けで、転職を繰り返した。
派遣生活を抜け出せたのは、身に着けた日本語のおかげだった。
4社目の大手下請け企業が今年2月、彼の日本語能力を認め、社員に引き上げたのだ。
給料は3割近く上がり、ボーナスも有給休暇もある。社会保険にも入れた。
「正社員になれたんだよ」。
トルシーダの恩師たちに報告する電話の声がはずんだ。
卒業して6年たつが「あのかばんだけは手放せない」と言う。
「お守りみたいな感じかな。中に気持ちがいっぱい詰まってるから」
トヨタを支える下請け企業に、欠かせなくなった外国人労働者たち。
「トルシーダの先生たちみたいな人が、日本にとって大事だと思う」。
ボランティアで講師を買って出るケンジは言う。
「トルシーダにお礼をしなきゃいけない。永遠にね」 =文中敬称略
× ×
取材班・秦融、寺本政司、酒井和人、島崎諭生 写真・長塚律、畦地巧輝、隈崎稔樹
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/yui_no_kokoro/list/200806/CK2008060102014255.html
96 :
ホント:2008/06/02(月) 09:31:54 ID:9F/kxvCF
97 :
名前をあたえないでください:2008/06/03(火) 02:45:01 ID:KMwkCQP1
トヨタもすっかり堕落したね。
車からして頽廃臭漂う。
98 :
名前をあたえないでください:2008/06/04(水) 20:21:31 ID:QkNu6fRV
世界のトヨタ(笑)
99 :
名前をあたえないでください:2008/06/04(水) 20:23:37 ID:0QKjzEhD
はとまんだー
100 :
名前をあたえないでください:
トヨタ(笑)