★マメ狙うアライグマ みなべで出没相次ぐ
和歌山県みなべ町のウスイエンドウ畑で、2月末から外来生物のアライグマによる食害が急増、
畑の周りで捕獲も相次いでいる。同町山内の目津地区では電気柵や防除ネットを設置するなど対応に苦慮している。
今年に入って5匹のアライグマを捕獲したという同町山内の農業小谷敬治さん(65)の畑では、
2月下旬から被害がひどくなってきた。つるを絡ませたネット下部からマメを食べ、
背が届かなくなるとつるを引き下ろして食べるという。手先が器用でさやを割って食べることもある。
目津地区では数年前からアライグマによる食害が出始め、小谷さんの畑でも2年ほど前から被害を受けている。
今年は特に早い時期から多くのマメが食べられたため、3月中旬、約120メートルにわたり電気柵を設置した。
電気柵設置後は被害に遭っていないというが「追い出すだけでは根本的な解決にならない。
みんなで協力して捕獲しないと数は減らない」と現状を訴えている。
昨秋にもまいた種が食べられる被害があり、2匹を捕獲した。
このほか、同町徳蔵や芝、山内の片倉地区などでも被害や捕獲が相次いでいる。
町によると、1月から3月にかけて17匹のアライグマが捕獲されており、ほとんどがマメ畑に出没しているという。
町は15基の捕獲おりを貸し出しており「必要な場合は連絡して」と話している。
アライグマの生態に詳しい田辺市ひき岩群ふるさと自然公園センターの鈴木和男さんは
「季節ごとに食べ物を求めて移動する。マメに餌付いている間が捕獲のチャンス。
この機会に捕獲を進めて数を減らしてほしい」と呼び掛けている。
紀伊民報
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