★根室・春国岱周辺 流氷居座り漁に遅れ 漁協関係者 貝への影響も懸念(04/10 14:10)
【根室】一日の暴風雪で運ばれた流氷が春国岱周辺の浜辺に居座り、
ホッキ漁が遅れるなどの影響が出ている。この時期に分厚い流氷が残るのは珍しく、
この状態が長く続くと、貝が窒息死してしまう可能性もあるため、関係者は心配している。
春国岱周辺の流氷は、三月末までにいったんなくったが、一日に吹いた激しい
北風で再び接岸した。九日現在、浜は厚さ約一メートルの氷の塊で埋め尽くされ、
大しけでも起きない限り、流れていく気配はない。
一帯はホッキとアサリの好漁場で、根室湾中部漁協が七日から、
ホッキの手掘り漁を予定していた。同漁協は九日、流氷の状態を調査し、
漁の開始を二十日以降に延期することを決めた。
アサリの手掘り漁は二十日以降の解禁を予定している。
重い流氷が漁場の真上に居座っているため、ホッキとアサリが押しつぶされた
状態なのに加え、流氷がその場で解けると塩分の少ない水が大量に出るため、
同漁協関係者は貝に悪影響が出ないか懸念している。
一方、根室管内五漁協による根室湾沖の春季ホタテ漁も一日に解禁されたが、
暴風雪に伴うしけの影響で、操業開始が三日に遅れたほか、流氷が漁場を覆って
操業できない日もあり、九日までの出漁は四回にとどまっている。(幸坂浩)
北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/86504.html