★仏大統領、NATO軍事機構へ完全復帰の意向表明
【ブカレスト=森千春】サルコジ仏大統領は3日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で、
フランスのNATO統合軍事機構への完全復帰を目指す意向を表明した。
米主導のNATOから一定の距離を置く伝統的なフランスの外交・軍事政策を転換するものとして
、注目される。
サルコジ大統領は同日の会議で、フランスが今年後半、欧州連合(EU)の議長国を務める間に、
EUの安全保障面の統合を進めると説明。その後にNATO軍事機構復帰を決定する方針を示唆した。
フランスは、ドゴール政権下の1966年、NATO統合軍事機構から脱退し、政治機構のみにとどまった。
軍事的に米国の指導下に入らず独自に国益を追求するのが狙いだった。
冷戦終結後は、NATOとの協力関係を深めてきたが、完全復帰は果たしていない。
サルコジ大統領は昨年5月の就任以降、イラク戦争で冷却化した米仏関係の改善に積極的に取り組み、
今回のNATO首脳会議では、米国の要望に応える形で、アフガニスタンへの仏軍増派を発表していた。
讀賣新聞
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080404-OYT1T00273.htm