★福田自民は武藤日銀副総裁に借りでもあるのか
迷走を続ける日銀総裁人事。政府は17日に人事案を再提示する方針だが、福田首相は「週末まで考えたい」と
武藤総裁案に未練タラタラだ。政府案に不同意の民主党を批判する大マスコミもおかしいが、福田首相はもっとおかしい。
●能力には疑問符
「空白はつくらない」と強調する福田首相が本気なら、武藤案の再提出はあり得ない。
「空席回避で考えられるのは、
(1)候補差し替え
(2)副総裁確定の白川方明京大教授の昇格
(3)総裁任期延長を可能にする日銀法改正の3つです。
法改正は時間がかかるから、現実には(1)か(2)の二者択一。
それでも武藤案を再提示すれば、日銀総裁は空席になり、世界に笑われます」(政界関係者)
そもそも武藤副総裁は総裁にふさわしいタマなのか。福田は「余人をもって替え難い」なんて評しているが、
専門筋は「財務省で次官にまで上り詰めたバリバリの官僚だからマーケット感覚は持ち合わせていない。
役人の権化に市場は分かりませんよ」(証券OB)と懐疑的だ。
ロイター通信も「英語力不足が障害になりかねない」と報じている。
国際感覚が乏しく、海外の要人にも顔が売れていないのだ。
「武藤さんでなければならない理由なんてありません。武藤さんが上手なのは、政治家との調整だけです。
“ひざを撫でながらの説明”がうまいんですよ。日銀を目の敵にしていた自民党の中川秀直幹事長(当時)の
“お守り”もやっていた。うるさ型を上手に丸め込むのです」(自民党関係者)
財務省幹部が与野党議員に日参したのも効いた。
大物OBの斎藤次郎元次官も、盟友だった民主党の小沢代表に根回ししていたという。
「予算を握る財務省と、わざわざコトを構えようという政治家はいませんよ。
与党の自民党の議員ならなおさらで、『ウチの武藤に恥をかかせないで』とお願いされれば、イヤとは言えない。
『他にいない』『ベストの選択』なんて言ってるが、財務省のシナリオ通りに動いているだけです」(政界事情通)
そのシナリオもついにパー。白紙に戻ったが、“次善の策”の一番手は「新ミスター円」と呼ばれた渡辺博史前財務官。
主計局の経験が浅く国金畑で過ごしてきたから、「財金分離」にもかなうという。結局、決めるのは財務省。
この国の中央銀行に独自性なんてないのだ。
ソース
http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/society/story/17gendainet02036149/