北海道三笠市の炭鉱跡で巨大陥没
北海道の炭鉱の跡で、幅70メートルもの巨大な陥没が見つかりました。
閉山の後も残された1本の坑道が原因と見られています。
幅70メートル、クレーターのように見える巨大な穴が北海道三笠市で見つかりました。
深さは20メートル。7階建てのビルに相当します。
地面が大きくえぐれて、陥没している中には、建てられてあった電柱がずり落ちています。
陥没が起きた周辺では、今月4日の朝、噴煙が上がっているのが目撃されています。
「(噴煙は)100メートル以上あったのではないかと思います。鉄板が落ちるような音がして、
振り返ったら噴煙が上がっていた」(噴煙の写真を撮影した光主将太さん)
巨大な陥没は、およそ20年前、栃木県宇都宮市にある大谷石の採石現場でも見つかり、
その後もたびたび陥没を起こしています。
今回陥没が見つかった北海道の現場には、1989年に閉山した北炭幌内炭鉱がありました。
ただ、穴の真下の坑道は最も浅いところでも地下790メートルにあって、
この坑道が崩れても地上に穴が開くことは考えられないといいます。
「(地下の空洞から)50メートル程度のすそ幅を持っていれば、上に極端な影響はしない」
(北海道産業保安監督部、須田健治 管理官)
しかし、その後の取材で、今回陥没したそのすぐ近くに、もう1本垂直の坑道があることがわかリました。
排気のため使われていた坑道で、地下1000メートルまで続いていて、
閉山の後も空洞になっていたということです。
このため、陥没はこの排気立て坑が崩れたためという見方が強まっています。(12日18:00)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3801947.html