フィリピンのマンゴーシェークは絶品だ。どんな小さな村の食堂でも
濃厚でなめらか、適度な甘みのシェークが出てくる。
東南アジア各地を旅したが、どの国でもこれほどのマンゴーシェーク
には出会わなかった。果実そのものに秘密があるに違いない。
そう思い、比マンゴーの聖地・ギマラス島を訪ねた。
首都マニラから飛行機と小舟を乗り継いで約4時間。ギマラス島には
国立マンゴー研究開発センターがある。水はけのよい土壌、乾期に
長くふりそそぐ太陽、害虫の侵入を防ぎやすい孤島。
比政府はここに研究施設を置き、高品質で商品価値の高いマンゴーの
安定生産を目指す。
ヘレン・ビグナヤン研究員に尋ねると、「フィリピンのカラバオ種には
酸味があり、甘さだけではない深い味わいがある。それにきめ細かく
舌触りが柔らか。この特徴がシェークにすると際だつのでしょう」。
マンゴーの産地はインドや中南米にもあり、競争は厳しい。食べる時に
邪魔な種を薄くしたり、比では皮も実も黄色いカラバオ種を豪州や
米国で人気のある赤い皮にしたり、地道な努力が続く。
敷地内には、こんもりと枝を広げた木々が立ち並ぶ。マンゴーの木は
90歳になっても実り続けるという働き者。いつまでも、現役だ。
※選び方※
実をつけてから120日前後で完熟。枝につり下がった両肩の部分が
熟すにつれて盛り上がり、カラバオ(水牛)の姿に似ることからこの種名がついた。
表面に傷がなく、ヘタの周囲が十分に張って逆三角形になったものが
おいしいという。
ソース:
http://www.asahi.com/international/weekly-asia/TKY200803110097.html 画像:
http://www.asahi.com/international/weekly-asia/images/TKY200803110086.jpg 朝日新聞 2008年03月11日
依頼スレ#929より