【ワシントン=宮崎健雄】米国務省当局者は10日、北朝鮮の核問題をめぐる
6か国協議の米首席代表クリストファー・ヒル国務次官補が12日にジュネーブ入りし、
北朝鮮代表の金桂寛(キムケグァン)外務次官と会談することを明らかにした。
米国や中国は、昨年末の期限を過ぎても提出されていない北朝鮮の「すべての
核計画の申告」の打開策について協議を重ねており、米朝会談では、米中の打開策に
ついて突っ込んだ協議が行われる見通しだ。次官補は、3月中に申告の提出が
得られなければ、核放棄プロセス全体に問題が生じると強い懸念を示しており、
米朝会談がきっかけで事態打開に向けて動き出す可能性もある。
米中の打開策は複数あるとみられるが、ウラン濃縮による核開発やシリアなどへの
核移転について対立している米朝の主張を併記する案が浮上している。
米朝会談は今月1日にも中国の仲介により北京で開催される見通しだったが、
北朝鮮側が訪中しなかった。
(2008年3月11日03時18分)
YOMIURI ONLINE(読売新聞)
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