札幌市交通局は9日、次世代型路面電車(LRT)の新型車両「ハイ!トラム」の試乗会を市電営業路線で行い、
1000人を超える応募者から選ばれた60人が、3回に分けて、未来の路面電車の乗り心地を楽しんだ。
鉄道総合技術研究所(東京都国分寺市)が開発し、リチウム電池を搭載して架線がない区間でも走行できる
ハイブリット車両。昨年11月に札幌に運ばれてから、約2000キロを走行。川崎重工製でニッケル水素電池を
使った「SWIMO(スイモ)」とともに、氷点下12・6度まで冷え込んだ夜に屋外に放置し、朝起動するなど、
寒冷地での性能試験を重ねてきた。
7日までにさまざまなデータ測定を終え、この日は一般に公開。電車事業所の車庫からすすきのまでの
区間を走行し、途中、パンタグラフを下げてバッテリーだけで走るなどした。
試乗した市民らからは「低床式なので乗りやすいが、従来の電車に比べて車内が狭い」「この電車を導入
すれば非電化で市電を延ばすことができるのか」など、交通局や研究所の係員にさまざまな意見や質問が飛んだ。
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