百貨店各社が、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策商品の品ぞろえを増やし始めた。
この種の商品は、テレビの通販番組などが積極的に扱っていたが、百貨店はあまり熱心ではなかった。
しかし、4月から40〜74歳を対象とした特定健診・保健指導(メタボ健診)が始まるのを機に、
関心が高まると判断した。専門の販売員を置いたり、珍しい商品を仕入れたりして、
百貨店ならではの売り場作りをしている。
小田急百貨店新宿店(東京都新宿区)は年明けから「メタボリックコーナー」を設置した。
運動器具から健康食品まで約120種類をそろえたうえ、栄養士などの資格を持つ販売員も常駐させた。
顧客の「やせたいが激しい運動は嫌だ」といった求めにも、応じられるようにするのが目的だ。
高島屋日本橋店(中央区)は1日、アフリカの半遊牧民の歩き方を参考にした特殊な靴
「MBT」(マサイベアフットテクノロジー)の専用売り場を開設した。半円形の不安定な靴底で、
歩くだけで背筋などが鍛えられ、姿勢も正しくなるという。1足2万9400〜3万6750円。
西武百貨店池袋本店(豊島区)は機能性下着の販売を強化している。つぼを刺激して
おなかを引き締める男性用パンツなど約20種類をそろえたところ、
「前年比5割増の売れ行きだった」と説明している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080308-00000070-mai-bus_all