県協会、来月から トラブル防止へ指針も
県タクシー協会(福島市)は7日、県内のすべてのタクシーを4月1日から
禁煙化すると発表した。全車禁煙は、全国の都道府県では19番目。協会は、
利用者への周知を図るとともに、喫煙者とのトラブル防止のためのマニュアルを
作成し、「お客様に理解していただき、快適な空間を提供したい」と話している。
対象は、県内158社の2847台と個人70台の計2917台のタクシー。
協会では5年前から全車禁煙の話が持ち上がっていたが、反対意見も多く、
2月末現在、禁煙車は300台にとどまっていた。しかし、高齢者や女性、
医療機関から「車内がたばこ臭い」「禁煙にしてほしい」などの意見が多く寄せられ、
鉄道やバスなどの公共交通機関でも禁煙化が進んでいることなどから、全車禁煙を決めた。
協会は先週から、タクシー車内に告知の紙を掲げるなどして、禁煙化の周知を
図っている。今後、乗り場に禁煙を知らせる看板を設置するほか、4月以降は、
車両の両側面に「禁煙車」と書かれたステッカーを張ってPRするという。
禁煙化により、受動喫煙などの健康被害は減るが、客の3割は喫煙者のため、
協会は乗務員とのトラブルも懸念している。国土交通省の規定では、客が喫煙し、
または喫煙しようとしている場合は、運転者が喫煙を中止するよう求めることができ、
乗車拒否もできるが、協会は、トラブル防止のため、客への対応の仕方をまとめた
マニュアルを作成し、各社に配布した。
タクシー会社「福島観光自動車」(福島市)の運転手高橋由平さん(53)は
「お客様とトラブルになってしまうと怖い。だが、全車で取り組むことで、お客様に
理解してもらえたら」と話していた。
(2008年3月8日)
YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news/20080308-OYT8T00190.htm 依頼を受けてたてました:738