インターネットでのいじめに対応できる教師を育てよう−−。
いじめ相談などに取り組む「全国webカウンセリング協議会」(東京都中央区)は、
中傷が飛び交うなど問題化している掲示板「学校裏サイト」の見つけ方や、
書き込みの削除法など実践的な対処法を指導する教員向け講座を4月から始める。
教員の知識不足で知らないうちに子供が追い込まれることも少なくなく、深刻化する
いじめの防止を目指す。
学校裏サイトは学校が公式に作るサイトとは別に、生徒が情報交換のため設置した
非公式の掲示板。「死ね」「うざい」など中傷する言葉が書き込まれたり、生徒らの
画像が流出するなど、いじめの温床になっている。
また、友達の名前をかたってプロフィルサイト上で売春相手を求める「なりすまし」も
横行、電話番号や実名も公開され、嫌がらせの電話に悩む子供もいる。しかし、サイト
には校名がないため検索が難しく、教員が実態を調べようとしても困難なことが多い。
協議会は、いじめに関する相談を年間3000件以上受けており、講座ではそうした
事例をもとに考案した裏サイトの探し方を教える。「掲示板管理人にサイトのアドレスを
示せば対応が早い」など、削除方法の具体策も解説する。
掲示板でのやりとりには隠語も多い。例えば売春相手を求める際に使われる「WU吉で」は
「2枚の福沢諭吉」(2万円)を意味する。講座ではこうした隠語についても教える。
約3時間の講座の最後には、いじめへの対処法を問う課題が出される。
的確な回答が書ければ「ネットいじめ対応アドバイザー資格認定」が与えられる。
4月は2回、5月以降は月2〜4回の講座を予定。定員は各回25人。受講料はテキスト代や
受験料などを含め計1万円。ネットの実態は年々変わるため、認定者には最新情報が
提供され、1年後に課題を再提出すれば、更新料5000円で資格が更新される。
遠隔地の教員は自習してリポートを提出する。
協議会の安川雅史理事長は「学校の先生は簡単に他人のサイトを作れるネットの実態に疎い。
『援助交際してるだろう』と被害生徒を逆に追い詰めることもあり、最新の情報を知ってほしい」と語る。
申し込みは協議会(03・3535・0511)へ。
ソース:
http://mainichi.jp/select/today/news/20080307k0000e040071000c.html 毎日新聞 2008年3月7日 15時00分
依頼スレ#696より