1月16日午後10時50分ごろ、北中城村屋宜原の国道330号で20代の外国人とみられる
男の運転する車が、沖縄市に住むタクシー運転手の男性(53)の車に追突し、全治1週間の
頚椎(けいつい)ねんざのけがを負わせた上、通報や救護もせず逃走していることが3日までに
被害者らの話で分かった。
男は逃走途中、壁に衝突、車を乗り捨てて逃げたという。宜野湾署は自動車運転過失傷害と
道路交通法違反(事故不申告)の容疑で、男の行方を追っている。
宜野湾署や米軍捜査機関の調べで、男が乗り捨てた車の所有者は、基地内に住む米軍属で
あることが判明。しかし、容疑者の特定には至っていないため、“泣き寝入り”状態に置かれている。
男性は全治1週間と診断されたが、むち打ちの症状で首や肩が痛みで動かせず、1カ月以上の
休職を余儀なくされ「仕事ができず無収入の上、治療費もかさむ。補償もなく、これからの生活が
不安だ」と訴えている。
車を所有する軍属は、鍵をつけたまま車は盗まれたとして「盗まれたので、保険で補償する
義務はない」と突っぱねているという。
被害者男性は、軍属が加入する保険会社の社員を通して「車に鍵をつけたままで盗まれないように
管理できなかった責任がある。保険などで補償してほしい」と訴えたが、軍属から返事はないとしている。
男性は2月下旬から職場復帰したが「今も体はきつい。本当は休みたいが、仕事をしないと
生活できない。体にむち打って仕事している」と話し、警察や防衛省には「威信に懸けて事件を
追及してほしい。被害者が泣き寝入りしないように、損害賠償や補償の在り方も考えるべきだ」と訴えている。
「米軍犯罪被害者救援センター沖縄」代表の池宮城紀夫弁護士は「自賠責法により車の保有者を
相手に、損害賠償を請求する訴訟を起こすことができる。加害者も特定されれば、民事訴訟で請求
できる」としている。
その一方で、米軍関係機関による日本の司法制度への理解が乏しいとし「基地内の加害者には、
訴状の送達がきちんと行われない状況があると聞く。裁判ができず、被害者が泣き寝入りすることも
多い」と現状を危惧(きぐ)。
日米両政府に対し「基地内外で日本の司法権が遂行されるように協議する必要がある」と指摘している。
ソース:
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-31879-storytopic-1.html 琉球新報 2008年3月3日 16:03
依頼スレ#503より