県バス協会は、県内の身体・知的障害者を対象にバス運賃を半額としている制度を、
4月から精神障害者にも拡大する。精神障害者が所持する保健福祉手帳に写真が
添付されたことで、本人確認が可能になったため。障害者団体からは
「長年の願いがかなった」と喜びの声が上がっている。
割引対象は中鉄バス、宇野自動車、両備ホールディングス、備北バス、井笠鉄道、
岡山電気軌道、下津井電鉄、中国ジェイアールバスの計8社が運行する路線バスの
県内区間。運賃支払い時に手帳を提示すれば適用され、1級手帳所持者は介護者(1人)も
対象となる。定期券を購入する時も3割引き(中学生以上)となる。高速バスや
定期観光バスなどは除く。
県健康対策課によると、身体障害者には1952年、知的障害者には91年から
同様の割引を実施。精神障害者は手帳に写真が添付されていないなどの理由で
対象外だったが、2006年10月の障害者自立支援法の本格実施に伴い、
県バス協会が対応を協議していた。
NPO法人・県精神障害者家族会連合会の鵜川克己理事長は「通院や作業所への
移動などで負担が軽減し、社会参加につながる」と話している。
http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2008/02/26/2008022609465142012.html