日本たばこ産業(JT)と県、七尾市は24日、同市矢田新町のJT七尾営業所敷地の土壌から、
環境基準を超える鉛とヒ素が検出されたと発表した。県が半径500メートル内にある六つの井戸で
実施した地下水の緊急調査では、鉛やヒ素の濃度は基準を下回っており、影響はないとみられるが、
市では周辺の1528世帯に対し、念のため井戸水の飲用を中止するよう呼びかけている。
JTによると、社宅などの解体工事を前に七尾営業所の敷地約6000平方メートルで土壌調査し
たところ、敷地の大半で汚染が確認され、鉛が基準値の最大126倍の含有量で、ヒ素は最大260
倍の濃度で検出された。この土地は、1950年に日本専売公社(当時)が取得、営業所や社宅、倉
庫として使用していた。以前は造船会社が所有していた。
JTでは今後、土壌や地下水の調査で汚染の範囲を確定させた後、土壌の入れ替えなどを実施する予定。
同日、周辺9町会の役員らを対象に住民への説明会が七尾市内で開かれ、県と市が、周辺地区にあ
る井戸の数や飲用の有無を把握し、汚染の有無を調べる計画を説明した。
石川 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20080225-OYT8T00070.htm 写真:土壌汚染状況を説明するJT社員
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20080225-1329701-1-N.jpg 依頼:63