日本相撲協会は20日、東京・両国国技館で理事会と評議員会を開き、平成19年の決算が承認された。
本場所や巡業の収入が増えて事業収入が増加したことなどから、純利益となる収支差額は前年比約3億5000万円増の約10億5000万円の黒字となった。
時津風事件や朝青龍騒動といった逆風が吹いた1年だったが、興行的にはダメージとならなかったようだ。
協会によると、事業収入は前年比約2億4000万円増の約99億8000万円だった。
本場所の入場料関連収入も前年比約4200万円増の約51億円。
開催日数が19日から35日に増えた巡業による収入は、前年比約2億円増の約4億3000万円だった。
際立っているのは、ほぼ倍増となった巡業収入だ。
日数増加は巡業部を中心とした協会全体の努力だが、朝青龍が休場した夏巡業、朝青龍が復帰した冬巡業は大盛況で、結果的に巡業を盛り上げたのは皮肉にも朝青龍。
角界は暗い話題一色に染まった印象が強いものの、本場所の客足に影響はなかった。
協会の経理担当者は「債権運用による利息収入の増加も見逃せないが、事業面でも好調に推移している。
朝青龍不在だった秋、九州両場所の本場所収入が不振だったことは、朝青龍の存在感の大きさを示した」と分析している。
ソース
http://sankei.jp.msn.com/sports/martialarts/080220/mrt0802201622001-n1.htm