◇再び死亡事故の東府中2号踏切、さらに改善へ
府中市八幡町2の京王線東府中2号踏切で1月末、足の不自由な高齢者が電車にはねられ
死亡した事故で、京王電鉄は注意喚起の看板を見やすく付け替えるなどの改善措置を取る方
針を決めた。鉄道事業本部の担当者は「改めて踏切の安全性について見直していく」と話し
ている。
東府中2号踏切は旧甲州街道(都道)に対して線路が斜めに横断している。1月26日午
後、右足が不自由な市内の無職男性(72)が京王八王子発新宿行き上り普通電車(8両)
にはねられ死亡した。04年10月にも当時84歳の女性が同様の事故で死亡している。
京王は05年、2号踏切の遮断機を線路に対して並行に付け替え、横断する距離を35メ
ートルから23メートルに短縮した。他にも歩道部分をカラー舗装したり、電車が来る方向
を示す遮断機の矢印を踏切を渡る歩行者に見えるよう踏切内側にも設置したりするなど改善
措置を取ってきた。
だが今回再び事故が起きたことから、改めて2号踏切の安全性について検討を始めた。非
常ボタンや注意看板などを、歩行者から見やすい位置に付け替える方針だ。
ただ抜本対策の道路立体化については「周辺の道路整備計画と密接に関連する」(鉄道事
業本部)と話しており、しばらくは行政側の道路整備の推移を見守る考えという。【伊藤直孝】
〔多摩版〕
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