2月14日(ブルームバーグ):米銀バンク・オブ・アメリカ(BOA)によれば、米国での地方債入札の
不成立増加が、新たな信用収縮を引き起こしている。
定期的な入札を通じ金利が決まる地方債は最近、十分な買い手を集められない状況だ。
ゴールドマン・サックス・グループやシティグループなど入札を仕切る金融機関が、教育機関や
港湾当局、医療機関など発行の地方債を買い入れないとの見方が背景にあるためだ。
ジェフリー・ローゼンバーグ氏らBOAのアナリストは13日付の調査リポートで、「規模全体3300億ドル
(約35兆7000億円)のほぼ半分を個人投資家が保有する中、短期的である可能性は高いものの、
信用市場で再び流動性収縮が起こっている」と指摘した。同日は、地方債入札の約80%が成立
しなかったという。
ブルームバーグのデータによれば、ニューヨーク・ニュージャージー港湾管理委員会発行の地方債
1億ドルの金利は12日、20%に急上昇した。1週間前は4.3%だった。十分な買い手がいない場合、
地方債の入札は成立せず、債券売却を望む債券保有者はその債券を持ち続けることになる。
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003011&sid=aspqTP0tjY9U&refer=jp_asia