米エネルギー省は4日、2009会計年度(08年10月−09年9月)の予算案で、冷戦期に製造された既存の
核弾頭を次世代の新型弾頭「信頼性のある代替核弾頭」(RRW)と入れ替える計画の事業費として、1000
万ドル(約10億7000万円)を議会に要求した。前年度の要求額(8880万ドル)の約11%という大幅な減額。
米議会では多数派の民主党を中心に新型核開発への懐疑論が強く、米議会は昨年、同省が要求するRRW
事業費を全額削除した08年度連邦予算(国防予算除く)を可決した。
大幅減額はこうした状況を反映したもので、使い道も技術開発の前段階の初期研究に限っている。
核政策に関する米政府諮問委員会が昨年秋、RRWの現在の設計案は不完全との報告をまとめたため、
新規要求は「設計改良」を主な目的とした。
米シンクタンク「軍備管理協会」の専門家ウェード・ベーズ氏は「(使途を限定し)RRW計画を生き永らえさせよう
とする同省の試み」と述べた。
エネルギー省はこのほか、北朝鮮・寧辺の核施設無能力化など複数の北朝鮮、6カ国協議関連事業費も要求した。
ソース:
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080205/amr0802051416007-n1.htm ※依頼スレ#262より