1月30日(ブルームバーグ):カタールのアティーヤ・エネルギー・産業相は30日、
来月1日に開かれる石油輸出国機構(OPEC)の臨時総会で増産の決定は
ないだろうと述べた上で、世界的な景気減速や豊富な原油在庫を理由に、
今後は供給削減を検討する考えを示した。
同相は、カタールの首都ドーハでインタビューに答え、「世界的に見て原油の供給は
十分であり、一部の地域では供給過剰とさえいえる」と指摘した上で、「増産については、
私は今度の総会の議題だとは考えていない」と述べた。
アティーヤ・エネルギー・産業相はまた、「世界経済がリセッション(景気後退)に
向かっている場合」、OPECは減産を検討する可能性があると語った。景気減速が
エネルギー需要の減少につながる公算があるとしている。OPECは、世界の原油供給
の40%超を占める。
ブルームバーグ・ニュースが今月24日から28日までにまとめた調査では、アナリスト32人
のうち29人がウィーンで開催される臨時総会での生産目標据え置きを予想している。
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003013&refer=jp_us&sid=acGEwL02yoeY