【ニューヨーク=武類雅典】米フォード・モーターが24日発表した2007年12月期の最終損失は
26億6500万ドル(約2800億円)となり、2年連続の赤字となった。
南米など新興市場が好調で赤字幅は前年の5分の一程度に縮まったが、北米事業が足を引っ張った。
08年も赤字が続く見通し。米国では全社規模で早期退職の募集を開始、リストラを急ぐ。
売上高はドル安・ユーロ高の影響などで9%増の1739億ドル。
販売台数は南米やアジア・太平洋地域で伸びたが、
北米の不振で世界全体は1%減の655万台にとどまった。
リストラ損などを除いた自動車事業全体の赤字(税引き前)は
前年より約40億ドル少ない約11億ドルに減少した。
アラン・ムラーリー社長は「自動車事業は改善してきたが、
米景気が減速している」と指摘、全米自動車労組(UAW)加盟の工場従業員を対象とした
全社的な早期退職制度を導入する方針を示した。
北米の工場従業員は昨年末で約5万8000人で、この大半が募集対象になるとみられる。
(24日 23:28)
ソース:日経ネット
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080124AT2M2403H24012008.html