米フロリダ大の研究者が、新種のチョウに名前をつける
権利をインターネットのオークションに出し、4万800ドル
(約436万円)で落札された。命名権売却益は、絶滅が心配される
メキシコのチョウの調査・研究に使われるという。
このチョウは、同大自然史博物館のジョージ・オースティンさんと
アンドリュー・ウォーレンさんが昨年、博物館のチョウのコレクションの
中に紛れているのを見つけた。メキシコで採集されたフクロウチョウの仲間で、
羽を広げると10センチもあり、大きな斑点模様に特徴がある。
新種の名前は発見者が付けることが多いが、2人は命名権を売って
利益をメキシコのチョウの研究や生息地の調査に使うことを思いついた。
落札者は、オハイオ州で1972年、88歳で亡くなった女性
マージェリー・ミネルバ・ブライスさんの「5人の孫たちの代理」と称する人。
チョウには、ミネルバ・アウル・バタフライ(ミネルバフクロウチョウ)という一般名と、
オプシファネス・ブライスキツミラエという学名が付けられた。
日本昆虫学会評議員の藤山静雄・信州大理学部教授は「命名権を売ることも
あり得る話だが、種の保全に使うという発想には感心した」と話している。
ソース:asahi.com
http://www.asahi.com/international/update/0122/TKY200801220291.html