昭和初期に建設された京都府大山崎町のJR山崎駅の駅舎をかたどった模型がこのほど、
京都市内の民間会社から同町に寄贈された。東海道線の京都−大阪間で建設された駅舎
のうち、もっとも古くから残っている駅舎としての雰囲気を、当時から住む町民に聞くなど
精密に再現した。町役場3階に飾られ、訪れる住民らを楽しませている。
現在の山崎駅は、1927年に完成した。拡張工事などは行われたものの、大部分が当時の
ままで残っているという。今回、京都府内の古くから残る趣ある駅舎を再現しようと、
京都模型(京都市南区)と建築模型の「さんけい」(右京区)が協力して製作した。
現存する写真が白黒のため確認できない屋根の色などは、当時から駅舎に親しんでいた
住民らへの聞き取りや町歴史資料館と協力して復元した。
模型は幅10センチ、高さ7センチ、奥行き7センチで、駅舎を150分の1スケールにした。
ペーパーキットをレーザーで細かく切断しながら、同駅のアーチ状の玄関など
和洋折衷の外観を細部まで丁寧に表現している。
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008012200043&genre=K1&area=K30