終戦直後のラジオ番組「街頭録音」や、第1回紅白歌合戦の司会を務めた元NHK
アナウンサーで、放送評論家の藤倉修一(ふじくら・しゅういち)さんが11日午後
4時53分、心不全のため死去していたことが22日、分かった。93歳。東京都出
身。葬儀は近親者のみで済ませた。喪主は二男正人(まさと)氏。
1940年にNHKアナウンサーとなり、46年から「街頭録音」の専任インタビ
ュアーとして活躍、柔和な語り口で人々にマイクを向け、大衆の生の声を取り上げて
電波に乗せた。
ドキュメンタリー番組の先駆け「社会探訪」や、53年の英国エリザベス女王戴冠
式中継でも活躍。人気クイズ番組「二十の扉」や「紅白歌合戦」の第1回(51年)、
第2回(52年)の司会でも親しまれた。隣にいる人に話しかけるような、当たりの
柔らかい語り口が持ち味だった。
70年にNHKを定年退職、以降も民放番組に出演したほか、アナウンス学園で後
進を指導した。
スポニチ
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