NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は21日、
ニュース番組の放送用原稿を番組の進行に合わせ自動的に字幕として配信する自動字幕制作システムを開発し、
22日から発売すると発表した。
テレビの地上波キー局と系列局は、
平成29年度までに番組に字幕を付けるよう政府から求められている。
NTTコムは、字幕制作のための人材採用やシステム構築が困難な地方局向けに販売する。
価格は300万円。今後1年間で、1億円の売り上げを目指す。
NTTコムが開発した「全自動リアルタイム字幕制作システム」は、
事前に準備されている放送用原稿を取り込み、瞬時に字幕に変換。
アナウンサーの音声を認識して、読み上げるスピードに合わせ自動的に字幕を映像に配信する。
従来、ニュース番組の字幕は速記者が映像を見ながら字幕を制作するか、
放送用原稿を手動で字幕形式に変換したり、
アナウンサーが原稿を読むタイミングに合わせ字幕を配信する必要があった。
政府は聴覚障害者向けの放送受信環境整備を目的にキー局などに対して、
基本的に午前7時から深夜12時までのすべての放送に字幕を付けること求めている。
ニュース番組は事前に字幕を作成することが困難で、
地方局にとり大きな費用負担になると懸念されている。
ソース
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/080121/biz0801211843006-n1.htm