忠清南道泰安郡(チュンチョンナムド・テアングン)の住民たちが原油流出事故と関連して18日に集会を開き、
特別法の制定など積極的な支援を政府に求めた。
住民1人が集会の途中で焼身自殺を試みて病院に運ばれた。火をつける前に劇薬を飲んで重態だ。
泰安郡の漁民で構成された油類被害闘争委員会は同日午後1時、
台安邑東門里(トンムンリ)の泰安郡水産経営人会館の近くの道路で4000人余り(警察推算)が参加した中、
「泰安油類被害特別法制定のための対政府要求大会」を開き、被害地域の完全補償および復旧、加害者の無限責任を要求した。
集会は油の流出事故後に服毒自殺した漁民2人に対する黙祷と闘争決議、油槽船および引き船処断式、水産物廃棄式、漁具返却式の順で行われた。
金ジングォン闘争委員長(韓国水産経営陣会・忠南連合会長)は、
「一夜にして生活の基盤を失った漁民はもちろん、観光、飲食、宿泊業者も生計が厳しくなった」とし
「住民が早く希望を取り戻すように政府は直ちに特別法を制定し、三星(サムスン)はまず謝罪をした後、無限補償せよ」と促した。
集会が始まってから47分後の午後1時47分頃、演壇の裏側にいたチ某氏(56)が劇薬を飲んだ後、焼身自殺を図った。
目撃者の朴クァンシク氏(52、安眠邑チャンギ里)は、
「池氏がペットボトルに入れてきたガソリンを頭からかぶった後、演壇の方に駆け寄り、ライターで身に火をつけた」と話す。
行事関係者と警察が急いで火を消し、瑞山(ソサン)医療院に移して応急措置を取った後、
天安市(チョナンシ)の順天郷(スンチョンヒャン)大学病院に運ばれた。
池氏は泰安町内の在来市場でM水産という刺身屋を運営しながら水産物の運送業を兼ねていたが、原油流出事故後に顧客が途切れ、現在の立場を悲観したとのことだ。
忠清南道は、漁民の相次ぐ自殺が生計の心配から始まったとみて、600億ウォン以上を緊急生計費として支援することにした。
李完九(イ・ワング)忠清南道知事は、
「昨年12月に政府からの緊急生計費300億ウォンと18日に李明博(イ・ミョンバク)大統領当選者に会って支援約束を取り付けた追加生計費300億ウォン、
忠清南道に送られた寄付150億ウォンのうち一部を緊急に放出する計画だ」と話した。
特別災難地域として宣布された泰安郡、瑞山市、保寧市(ポリョンシ)、舒川郡(ソチョングン)、唐津郡(タンジングン)、洪城郡(ホンソングン)
など6ヵ所の市長・郡守は同日、生計費の配分のための緊急会議を行った。
泰安地域では、原油流出によって被害が出るや、10日に李某氏が、15日に金某氏が劇薬を飲んで自ら命を絶った。
ソース
http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2008011992608