9日に北海道・新ひだか町の鳥井牧場でディープインパクトの産駒第1号として誕生した牝馬の売却先が
「ナリタ」「オースミ」の冠名で知られる山路秀則氏(馬主登録名(株)オースミ)に決定した。
今週初めに山路氏の代理人が鳥井牧場を訪れ子馬の状態を確認。
16日に正式な購入の申し入れがあった。
売却価格は非公表だが「牝馬としては申し分ない値段をつけてもらった」と牧場長の鳥井一吉さん。
過去に鳥井牧場で生産された牝馬は「種付け料に300万円くらい上乗せした額」(鳥井さん)が相場。
今回は「それ以上の評価をしてもらった」ことから、ディープインパクトの種付け料1200万円に
評価額をプラスして2000万円以上で取り引きされたもようだ。
同牧場には山路氏以外からも「子馬を譲ってほしい」というオファーが殺到したが、
鳥井さんは最終的に「人とのつながりを大切にした」という。
子馬の半兄であるナリタプレリュード(牡6=沖)が5勝を挙げ、
昨年の福島記念でも2着と活躍していることから、子馬の2歳上の兄(ダンスインザダーク)、
1歳上の姉(父スペシャルウィーク)も山路氏が購入している。所属は栗東・沖厩舎になる予定。
山路氏と沖師と言えばナリタトップロード(99年菊花賞)で名をはせたコンビだ。
子馬の母ロングディライトはレース未出走だが沖厩舎に所属していた縁もある。
ロングディライトには今年もディープインパクトを種付けする予定になっているが、
鳥井さんは「お世話になっている馬主さんに決まってよかった。走ってほしいね」と胸をなで下ろす。
94年にはナリタブライアンでクラシック3冠を手中にしたオーナーに見初められた子馬は
今秋まで鳥井牧場で過ごし、その後は育成施設のある牧場に移動。
早ければ2年後の10年夏以降にデビューする。
画像
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http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2008/01/18/01.html