米大リーグは17日、アリゾナ州スコッツデールでオーナー会議を開き、2009年ま
でだったバド・セリグ・コミッショナー(73)の任期を12年まで3年間延長すると決めた。
ブルワーズのオーナーだったセリグ氏は、1992年にコミッショナー代行となり、98年
にコミッショナー就任。3地区制への再編成とワイルドカードの導入、交流戦の開始、年俸総
額の上限を超えた球団からのいわゆるぜいたく税徴収など、球界の大改革の指揮を執ってきた。
経営者としての多彩なアイデアとそれを実行する交渉力は各オーナーの認めるところで、球
界の年間総収入は、代行就任時の16億6000万ドル(約1760億円)から、昨年は60
億ドル(約6360億円)となった。しかし、最近は球界にまん延する薬物を見逃し、対策が
後手に回っていると議会などから批判され、薬物問題の解決が緊急の課題となっている。
セリグ氏が2012年までの任期をまっとうすれば、代行時代も含めると歴代2番目の在職
期間となる。最長は1920年から44年までの初代コミッショナー、ケネソー・ランディス氏。 (共同)
スポニチ
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