テニスの全豪オープン第5日は18日、メルボルン・パークで男女シングルス3回戦などを行い、
女子の杉山愛(ワコール)は第12シードのニコル・バイディソバ(チェコ)に3―6、4―6で
敗れ、8年ぶりの4回戦進出はならなかった。
2000年に準々決勝に進んで以来のベスト16入りを狙った杉山は、相手の強いサーブとフォ
アに押し込まれ、主導権を握れないまま敗れた。
第1シードのジュスティーヌ・エナン(ベルギー)は第25シードのフランチェスカ・スキアボ
ーネ(イタリア)に7―5、6―4で勝ち、昨年優勝のセリーナ・ウィリアムズ(米国)、第3シ
ードのエレナ・ヤンコビッチ(セルビア)とともに4回戦に進出。男子は第4シードのニコライ・
ダビデンコ(ロシア)が4回戦に勝ち進んだ。
≪収穫を得た実感も≫競り合いに持ち込んだ杉山だが、バイディソバの強いサーブは破れなかっ
た。力及ばず敗戦が決まると、杉山は苦笑いを浮かべた。準々決勝に進んだ2000年以来のベス
ト16進出を逃した。この日のバイディソバは、要所で強いサーブがコースに決まる。7度ブレー
クの機会は得たが、勝利を引き寄せるためのあと1ポイントが遠かった。逆に第1セット2―3か
らの第6ゲームと第2セット最初のゲーム。杉山のサーブが乱れたところを突かれた2ゲームを失
った。「速いサーブの攻撃に負けないようにしようと思った。ここ一番で(自分の)サーブが決ま
らなかったのが差」。杉山は自身のわずかな乱れを敗因に挙げた。
収穫を得た実感もある。バイディソバの強いサーブに手を焼きながらも、試合後半には対応して
ポイントにつなげる場面もあった。シーズンはじめから修正を図った杉山の戦いの方向性が固まり
つつある。杉山は「思うようなテニスができなかったが、こっちに入って練習で調子が上がってき
た。攻撃的なテニスはできたと思う」。敗戦にも、強いサーブと強打を持ち味にする相手に対し、
互角に渡り合っていく可能性を見いだしていた。 (共同)
スポニチ
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