【カイロ=安部健太郎】
イスラエル国防省は17日、
長距離弾道ミサイルの発射実験に成功したと発表した。
対地攻撃とミサイル防衛システムの両面で利用できるタイプとみられる。
同国ではオルメルト首相がイランの核開発問題に関して今週、
防衛策として「すべての選択肢を検討する」と発言しており、
今回のミサイル実験はイランをけん制する狙いがあるとみられる。
イスラエル国防省は「ミサイル発射が成功裏に実行された」との短い声明を出した。
実験の詳細は明らかになっていないが、
同国中部の軍基地から発射されたもようで、エルサレムでもミサイルとみられる白煙が目撃された。
同国は「ジェリコ1」と「ジェリコ2」の弾道ミサイルを開発済みで、
両ミサイルには核兵器など非通常兵器が搭載可能とされる。
今回実験に成功したミサイルは従来型より能力を高めた「ジェリコ3」の可能性がある。
射程は4500キロメートル程度とみられ、イランはもとよりパキスタン、インドなどにも到達する。
ソース
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080117AT2M1703417012008.html