メイドカフェが乱立する東京・秋葉原で「ついにここまできたか」という店をみつけた。
メイドは全員が女装した男性。
オーナーすら「絶対よそはやらない悪ふざけ」というその店に足を踏み入れてみた…。
(安岡一成)
13日午後、秋葉原の路地裏の店。恐る恐る入っていくと、
メークばっちりの“メイドさん”たちが出迎えてくれた。
「お帰りなさい、ご主人様〜」。ここでもやはり、このフレーズだ。
オープンと同時に続々と客が入り始める。客層はいたって普通だ。
「ここ2、3年、アキバでやたらと妙なものがウケルようになりましたね」と笑うのは、
この店「雲雀亭(ひばりてい)」のオーナーだ。
昨年、他店の店舗を借り切り、メイドが女装男性のカフェをゲリラ的にオープン。
以後、月に数回だけ、イレギュラーに営業しているという。
それにしても、なぜ女装なのか?
「ぶっちゃけ悪ふざけです。よそは絶対やりませんから」ときっぱり。もっと詳しく聞いてみた。
以前オーナーが普通のメイドカフェを経営していたころ、
メイドの人数が足りないときにいたずら半分で女装男性を混ぜてみたところ、
まったく気づかれなかったことから思いついたという。
「ちょっとやってみようか? くらいの軽い気持ちで始めたんですが、
客がどんどん増えていったため、モデルや女装コンテストの常連の人などに声をかけて集めました」。
店を月に数回しかやらないのは、メイドが本職を持った社会人ばかりだからという。
オーナーの遊び心は止まらないが、メイドの人選には時間をかけたという。
「きれいで、女装OKで、ウエイター経験者と三拍子そろった人はなかなかいませんから」。
全員、女装は趣味だという。
本職はライターというみゆぞうさんは「かわいい格好して、かわいいって言ってもらえることが一番ですね」。
ふだんはモデルをしているつばめさんは「57センチのウエストが自慢。ダイエット頑張ってます」。
秋葉原やサブカルチャーに詳しいフリーライター、三品純さんは
「秋葉原には特殊な趣味を許容する土壌があり、ここ数年、
コスプレイヤーや路上パフォーマーなどいろんな趣味を持った人が集まる場所になった。
猫カフェや鉄道カフェなど、特定の趣味を持つ人をターゲットにした変わり種のカフェは今、
全国的にもブーム。女装カフェもその流れの一つではないか」
と人気の秘密を分析する。
受け入れがたいと感じがちなスタイルのメイドカフェが次々と出現するのもアキバならではということか…。
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女装カフェ「雲雀亭」の最新情報こちら
http://www.hibari-tei.com/ ソース
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/080114/sty0801141328005-n1.htm