【明日は我が身に起こるかも…“痔”のメカニズムと対処法は?】
2008年01月13日18時00分
人類が進化によって手にしたもの。
火、道具、言語、そして、痔。4本足のほ乳類にはなく、2本足で立つ人間にだけみられる病気が痔なのです。
人はどのようなメカニズムで痔になるのでしょうか? 岩垂純一診療所の岩垂先生にお話を聞いてみました。
「痔とは肛門周囲に生じた病気の総称で、痔核(イボ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろう(あな痔)が肛門の3大疾患と呼ばれています。
ただ、一般的に“痔”といえばイボ痔を指すことが多く、男女ともに患者の半数以上がこの疾患。
肛門を閉じるのに役立つクッション部分がうっ血して大きくなり、出血したり肛門の外に飛び出してしまうわけです。
2足歩行は血流が悪くなりやすく肛門に負担をかける姿勢なので、これが人間しか痔にならない理由のひとつです」
なるほど。どうしたら予防できますか?
「規則正しい生活習慣を身につけること。痔の大敵は便秘や下痢なんです。だから朝食は欠かさず、水分や食物繊維をしっかり取るのがポイント。
逆に過度のアルコール摂取や、香辛料の強い料理はよくないです。また、適度な運動や毎日の入浴も欠かせません。
排便に関しては、便意を感じたときに済ませる、排便時間は3分以内、排便後はシャワーなどで肛門を清潔に洗い十分に乾燥させる、の3点を心がけてください」
できるか不安ですね…。もし痔核が発症した場合はどんな施術をするのですか?
「患部の痔核に血液を送っている血管を縛って切り取り、そこを縫います。
そしてその傷口が化膿しないよう、そこから肛門の外にかけて溝のような傷をつくり、それを便の通り道にしています。
ただ、手術が必要な人は患者の10〜20%。ほとんどの人は生活指導と薬による治療です。
だから、まずは恥ずかしがらずに相談してください。最近は男性より女性の方が堂々と相談にいらっしゃいますけど(笑)」
うう…なんか情けない。男性諸君、こんなときくらいケツの穴が大きいところを見せましょう!
ソース:
http://news.livedoor.com/article/detail/3451753/