千葉の日本代表MF水野晃樹(22)がMF中村俊輔(29)が所属するスコットランド・プレミアリーグの
セルティックに移籍することが9日、正式決定した。この日、水野の労働ビザ発給を英国労働省が認めた
ため、移籍への最大の障害がクリアされた。この日、離日した水野は現地でゴードン・ストラカン監督(50)
と直接面談を予定。メディカルチェックを経て、正式発表される。
サッカー人生最大の朗報は、ロンドンのヒースロー空港で届いた。9日、帽子を目深にかぶり、大きな
マスクをして“極秘離日”した水野は、グラスゴーへ向け、乗り継ぎのために降りたヒースロー空港で、
セルティック移籍への唯一最大のハードルをクリアした。「ミズノの労働ビザがこの日発給されることに
なりました」セルティック幹部は本紙の取材に語った。水野の所属事務所「スポーツコンサルティング・
ジャパン(SCJ)」もこの日、クラブ広報から朗報を受け取った。同じ事務所の兄貴分、日本代表の
エースMF中村俊輔に続き、創立1888年の名門に移籍することが決まった。
英国労働省こそが最大の難関だった。EU外選手の移籍には、過去2年間の代表出場75%以上という
基準を設けており、北京世代のエースもA代表4試合出場では移籍は到底かなわなかった。だが「代表
主力級の実力者で英国に利益をもたらす存在」には特別にビザが下りる「特別枠」があった。
SCJとセルティックは昨年末から山のような申請書類を準備し、この日も英労働省でストラカン監督らが
面接を受け、水野の移籍実現を強く訴えた。水野も10日同省で直接面接予定だったが、「ぜひとも必要な
選手」と評価する名将の熱弁が決定打となった。
水野は10日にもストラカン監督と会談し、施設見学とメディカルチェックを済ませる予定。日本代表の至宝
2人を擁することになるピーター・ローウェルCEOは千葉時代の約3倍に当たる年俸30万ポンド(約6500
万円)とともにVIP待遇を準備した。順風満帆の水野が勇躍グラスゴーから北京に乗り込む。
スポーツ報知
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/world/news/20080110-OHT1T00083.htm