落語家・三遊亭円楽(75)の27番目で最後の弟子に当たる三遊亭王楽(30)が来年9月に
真打ちに昇進することが7日、分かった。2日に行われた円楽一門会の新年会で、
最高顧問・円楽や会長・三遊亭鳳楽(60)ら幹部の了承を得て決まった。
王楽は日テレ系演芸番組「笑点」メンバーの三遊亭好楽(61)の長男。01年に好楽の
師匠・円楽に弟子入りしたことで、親子で兄弟弟子という関係で注目を集め、「2代目星の王子様」と
自称している。入門から8年、二つ目昇進から5年という早い段階での昇進に王楽は
「早いです。おこがましいですが、自分より若い世代に落語に興味を持ってもらえるための
伝道師になりたい」と意気込みを語った。
07年2月に落語家引退宣言した円楽は、王楽を常に気にかけており、「私が元気なうちに
王楽を真打ちに…」が口癖になっていた。現在、二つ目としては異例の180の噺(はなし)を
持ちネタにしているが、円楽の要望で昇進までに200まで増やすことを約束した。
昨年9月に2代目・林家木久蔵(32)が誕生。09年5月には林家いっ平(37)の2代目・三平襲名が
決まるなど2世落語家の躍進が目立つ中、満を持しての王楽の真打ち昇進。
04年の二つ目昇進の際は銀座ガスホールで3日間のお披露目興行を行い、笑福亭鶴瓶、
春風亭小朝、林家こぶ平(現正蔵)ら、所属協会の垣根を越え、人気者が口上に出席するなど
プロデュース能力も高い。今回も落語界を挙げたビッグイベントになりそうだ。
ソース
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080108-OHT1T00034.htm