東京・よみうりランド内のジャイアンツ球場に、超大型の練習施設が新設されることが5日、明らかになった。
メーン球場のネット裏後方から三塁側にかけて室内グラウンド、ブルペンなどが一体化された施設を建てる。
これまでの室内練習場の約2倍の大きさで、総工費は約10億円。今夏に着工し、09年秋から使用する計画
で、巨人がハード面をいっそう充実させて、常勝軍団の土台をつくる。
G球場に、球界屈指のスケールを誇る練習施設が誕生する。関係者によると、計画中の室内練習施設は、
55メートル四方(3025平方メートル)のグラウンドのほか、ブルペン、打撃ケージ、食堂などを備えていて、
広さはおよそ6000平方メートル。球場のネット裏から三塁側に広がる空き地に建てられる。今夏に着工し、
09年シーズン終了後から使用する予定だ。
巨人が現在使っている室内練習場は約3100平方メートルで、1984年に完成した。グラウンドは52×50
メートルと、まずまずの広さだが、すでに24年が経過している。またロッカールームやトレーニング場は、
当時の支配下選手登録人数60人を想定して設計されたもの。支配下選手と育成選手あわせて70人を超す
今では手狭になっており、雨天時の練習では場内が選手でいっぱいになることもしばしばあった。十分な練習
スペース、練習環境の確保が急がれていた。
そこで、よみうりランドや巨人などが話し合い、現在の2倍の大きさの新施設を建てることが決まった。ウエート
トレーニング場は現施設の1・5倍となる約250平方メートル、ロッカールームも2倍の280平方メートルになる
ほか、食堂やミーティングルームなども充実する。総工費は10億円前後を見込んでいる。
また新施設に隣接する形で、選手や関係者用の駐車場も新設される。完成後は選手、報道陣とも、グラウンド
への出入りの際は、現在とは逆の三塁側を行き来することになる。完成後、現室内練習場は取り壊される。
生まれ変わるのは施設だけではない。新施設完成後には、最寄りの京王よみうりランド駅前から、新施設横に
直結する道路もできる。これまでは『巨人への道』と呼ばれる283段の階段か、車なら大回りしなければ
ならなかったが、ファンにとっても選手にとっても、アクセス抜群のG球場に生まれ変わる。
さらに、巨人の本拠地・東京ドーム内の練習施設も今オフに改造される。東京ドーム、G球場ともにハード面
をいっそう充実させて練習に打ち込める環境を作り、チーム力全体の底上げを図っていく。
スポーツ報知
http://hochi.yomiuri.co.jp/giants/news/20080106-OHT1T00066.htm