中国商務部の陳徳銘副部長が12日、北京の第3回中米戦略経済対話期間に行われたブリーフィングで、
人民元の切り上げが急速すぎると中国経済に波動を起こし、世界にとっても良い影響を与えないと発言した。
陳徳銘氏は、商務部は人民元切り上げ自体に反対はしていないが、急速すぎる切り上げには反対すると述べた。
急速すぎるとは、極限を超え、中国の国情や受け入れ能力に合わない上昇のことであり、
人民元の切り上げが速いほどよいと世界の一部の者だけが望むのは、無責任であるとした。
12日の人民元の米ドルに対するレート仲値は7.37の大台を突破、7.3647で再度、為替改革以来の最高値をつけ、
1日の上昇幅は150の基点に達した。
陳徳銘氏によると、もし中米間の貿易の輸出超過を減らす期待を人民元レートにかけるとしたら、
それは経済理論上科学的ではないとのこと。中国は2005年より為替レート形成構造改革を実行して以来、
人民元は10数ポイントも切り上げられたが、中米貿易の輸出超過は減少していない。(編集C/O)
日中経済通信
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