がん治療に特殊な放射線を用いる「粒子線治療」施設の新設計画、構想が全国15か所以上に乱立している問題で、
日本放射線腫瘍学会(会長・早渕尚文久留米大教授)は13日、「粒子線治療装置は建設、維持費が莫大(ばくだい)で、
慎重かつ綿密な計画が必要」との声明を出した。
福岡市で開かれた学術大会で、この問題について討論。座長を務めた二人の医師が会見し、「放射線治療医ら人材が
不足している現状では、国内にある構想は多すぎる、との見解で一致した」と述べた。医療施設建設の是非に学会が
言及するのは異例。ただ、適正な施設数については明言を避けた。
(2007年12月13日21時46分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20071213ik21.htm