横浜市立奈良中学校(同市青葉区)で2004年、柔道部顧問だった田中秀昌教諭(29)から
投げ技などを繰り返し受け頭に重傷を負い、記憶障害などが残ったとして、元部員で現在、高校3年の
男子生徒(18)と両親が田中教諭や横浜市などに、後遺症による逸失利益など計約1億数千万円の
損害賠償を求める訴えを近く横浜地裁に起こすことが7日、分かった。
田中教諭は02年に講道館杯日本体重別選手権で優勝歴がある有段者。
今年七月、神奈川県警は生徒への傷害容疑で田中教諭を書類送検した。
両親は、04年12月24日の練習中、田中教諭が技を掛け合う「乱取り」で生徒に投げ技や絞め技を
繰り返し、意識がもうろうとしているのに一方的に技を掛け続け、脳挫傷などの重傷を負わせたとしている。
生徒は現在も記憶障害や右手のまひなど重い後遺症があり、両親は「田中教諭は指導を装って暴行し、
当時の校長らは暴行を知りながら放置した」などと主張している。
(共同)
中日新聞 2007年12月7日 23時43分
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007120701000684.html