7日開幕のサッカーのクラブワールドカップ(W杯)で新しい技術がテストされる。
国際サッカー連盟(FIFA)が「ゴールラインテクノロジー」と呼ぶ技術で、超小型チップをボールに埋め込み
、ゴールか否かを正確に判定、信号で知らせるというものだ。ゴールライン上での混戦など、難しい判断を
求められる状況でも正しい判定を下せるという。
2005年U−17(17歳以下)世界選手権(現U−17W杯)でも同様の技術が試験的に導入された。
しかし、当時はボールがクロスバーの上を通過した際に「ゴール」の信号が発信されるなど問題点も残った。
改良が進められ、再テストの運びとなった。
ボールがゴールラインを越えたかどうかはしばしば物議を醸す。過去には1966年W杯決勝でのイングランドの
勝ち越しゴールが有名。西ドイツと譲らずに2−2の延長前半、ハーストのシュートはバーをたたいて真下に落ちた。
ボールは逆スピンがかかりフィールド側にはね返ったが、主審はゴールを宣告した。微妙な判定は40年以上たった
今でもなお議論の的だ。
今回の技術は信号が主審にだけ届くようになっており、外部に漏れることも外部から影響を受けることもないという。
FIFAのコロスコフ・クラブW杯組織委員長は「うまくいけば2010年W杯に使える」と自信たっぷりだ。(共同)
http://www.sanspo.com/sokuho/071207/sokuho000.html