高層ビルに取り残された人の救助を想定した、消防士による「階段駆け上がりレース」
(同実行委員会主催、西日本新聞社など協賛)が8日、福岡市早良区百道浜2丁目の
福岡タワーで開かれる。同種の競技は欧米で「ステアーレース」として知られ、
福岡都市圏の消防士らが国内で初めて企画した。韓国・釜山からも消防士が参加予定で、
本番並みの重装備で577段、高さ123メートルの展望室への到着時間を競う。
実行委によると、参加者は防火服や酸素ボンベなど約20キロの重装備で階段を上る。
実際の災害現場では到着後の救助活動が重要なため、レースではスピードだけでなく
「いかに余力を残すか」もポイント。到着後に倒れ込んだりした場合は失格とする。
国内からは、遠くは東北の消防士ら約100人が参加し、韓国の釜山広域市消防本部も
「消防技術を高めたい」と5人を派遣する。実行委は「災害時に非常用エレベーターが動くとは
限らず、貴重な訓練になる」と話す。
大会は午前9時から午後1時まで。観戦は無料で、観客席を設ける。
=2007/12/07付 西日本新聞朝刊=
2007年12月07日01時02分
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/20071207/20071207_012.shtml