【鉄道】高千穂線の再開断念 資金集めが不調 (宮崎)

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1わっしょい鈴木(080110)φ ★

宮崎県北部を走る高千穂線の運行再開を目指している神話高千穂トロッコ鉄道の最大株主である
同町観光協会は29日、臨時理事会を開き、同社に対して会社清算を求めることを決めた。
国からの事業許可取得の期限(12月下旬)が迫る中、必要な資金調達が困難などと判断した。
これを受けてトロッコ社は近く臨時株主総会を開き、対応を協議するが、議決される公算が大きく、
運行再開は絶望的な状況となった。

同線は1935年、国鉄日之影線として開業。国鉄民営化に伴って赤字ローカル線として廃止の対象となったが、
沿線住民の強い要望もあって県や同町など周辺自治体などが出資してつくった第三セクター・高千穂鉄道が
89年から運行を引き継いできた。しかし、一昨年秋の台風被害で鉄橋が流失するなどしたことから、運行を断念。
代わって、同町観光協会などが出資するトロッコ社が運行再開を目指し、事業計画の立案や事業許可取得に
向けて国土交通省と事前協議、資金集めをしてきた。

全線50キロのうち延岡‐槙峰間(約29キロ)は既に廃線が確定。トロッコ社は休止区間(12月26日まで)と
なっている高千穂‐槙峰間(約21キロ)での運行を計画していた。

ただ、2億円を目標に展開してきた開業資金の募金は約3800万円しか集まらず、事業許可取得条件が
緩和される観光目的に特定した形での事業計画変更案も結局、61%の株式を所有する同町観光協会の
理解を得られなかった。

トロッコ社の興梠亘社長は「臨時株主総会でほかの株主の意見を聞き、結論を決める」と最終判断は
示さなかったが、「正直いってきつい」と述べ、運行再開は難しいとの認識を示した。

ソース:西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kyushu/20071130/20071130_001.shtml