陸自幹部候補生360人が訪韓 前線視察や交流活動
【ソウル=黒田勝弘】陸上自衛隊幹部候補生学校の生徒360人が今週、韓国を訪問し、
前線視察や交流活動などを行っている。日本の自衛官がこれほど多数、韓国を訪れたのは
海上自衛隊の練習艦隊の親善訪問を除けば初めてで、日韓防衛交流の拡大として関心を
集めている。
一行は26日にソウルに到着、南北軍事境界線の板門店や韓国の陸軍士官学校などを
視察した後、28日はソウル市内の国立墓地を参拝した。12月1日まで滞在し、朝鮮戦争の
戦跡訪問など地方旅行も予定されているが、韓国滞在中は全員が陸上自衛隊の制服姿で
行動することになっている。
士官候補生である陸自の幹部候補生は防大や一般大学を卒業した20代前半の若者ばかりで、
韓国軍当局の積極的な協力により初の大量訪韓が実現した。陸自の幹部候補生学校は
福岡県久留米市にあり韓国とは近いが、引率の番匠幸一郎校長(陸将補)は「将来の
指揮官たちにとって見聞を広め国際感覚を養ういい機会だ」と語っている。今回の訪韓に対し
韓国マスコミなど目立った反応は今のところない。
日韓の防衛交流では、海上自衛隊の練習艦隊が2度目の訪問で今年初めてソウル首都圏の
仁川港に親善入港したほか、韓国での国際軍楽祭参加のため80人規模の音楽隊が自衛隊機で
訪れるなど活発になっている。
ソース:MSN産経ニュース(2007.11.28 18:18)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/071128/plc0711281818006-n1.htm